長い連休、みんな何しているんだろう?「いいお休みを過ごせたな」と思えるアイディアが知りたいな。素敵なモノやコトに精通したあの人の、休日の過ごし方をちょっと覗き見。
エディターAK、大好きなサッカーに思いを馳せて平成という時代を振り返る

残すところ、平成もあと4ヶ月。そして、2018年はサッカーW杯ロシア大会が開催された、サッカーのビッグイヤーだった。長期休みは、大好きなスポーツに思いを馳せて平成という時代を振り返ってみたい。
大好きなスポーツと音楽を通じて、平成を振り返る!
『日本代表とMr.Children』
平成とサッカーを振り返る上で、今年11月に出たばかりの映画・音楽ジャーナリストの宇野維正と会社員兼ブロガー・ライターのレジーさんの著書『日本代表とMr.Children』は読んでおきたい。1993年(平成5年)に開幕したJリーグと国民的バンドMr.Childrenという、平成を彩った2大巨大コンテンツの過去の動向を追いながら、平成という時代のムードと精神性に迫るといった内容だ。サッカーについての本は、星の数ほどあれど、音楽とスポーツという斬新な切り口には驚いた。「終わりなき旅」、「自分らしいサッカー」、「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな」「海外の壁」(※一部抜粋)など。あれ、なんか聞いたことあるワード。当時のサッカーと音楽をリンクさせ、リズムよく平成を振り返っていくお2人の掛け合いが楽しく一気に読めてしまう。サッカー狂の桜井和寿が歌った曲や歌詞、そして日本を熱狂させたサッカーとモヤモヤさせられた(?)日本代表、Jリーガーが蘇り、読了感は大満足。最終的に平成が言うところの「自分らしさ」ってなに?という話になっていくのですが、 “平成的な”人物、出来事、音楽、カルチャーetc.ノスタルジーを噛みしめるとともに、最終的に私も「自分らしさ」について自問自答することに。サッカー好きはもちろん、音楽好きにもオススメの一冊です。
懐かしのあの選手、あのデザイン。
ヴィンテージスポーツ渋谷店
サッカーのユニフォームこそ時代の鏡と疑ってやまないので、今度はデザインのノスタルジックツアーへ。KOCHÉやGosha Rubchinskiyなど、ファッションブランドがサッカーユニフォームをモチーフにしたコレクションを提案したのも記憶に新しい。渋谷、町田、吉祥寺に店舗を構えるヴィンテージスポーツは、品揃えと高いクオリティ、選手や時代のチョイスがとても興味深い。レコードを掘る要領で、ユニフォームも掘っていくのも楽しいもの。襟元のデザインやパンツの丈など、レディースのファッションに負けじと劣らず流行があるのだ!最近は、ファッションの流れと同様に90年代のデザインのものが増えてきているような気が。例えば、ベッカムがマンチェスター ユナイテッド時代に着た、スポンサーがvodafoneのユニフォーム。一世を風靡したソフトモヒカンの「ベッカムヘア」をみなさん覚えていらっしゃいますか。こんな要領で、浸ってあれこれ思い出しているとあっという間に日が暮れてしまう。HPを眺めているだけでも、楽しめます!
日本未公開だった掘り出し作品が多数!
Netflixでドキュメンタリーをチェック。
今年、開催されたサッカーW杯フランス大会。日本代表は惜しくもベスト16で敗退しましたが、優勝したのは開催国フランス。日本代表が初めて、W杯に出場した1998年に優勝したのも、開催国のフランスでした。この20年の間にフランスの代表チームにはどのようなドラマがあったのだろう?Netflixには、日本で映画公開されていない、またはDVD化していないサッカーの映画、ドキュメンタリーがざくざく。中でも面白かったのは、「レ・ブルー:フランス代表の軌跡1996-2016」と「パーフェクトデイ・フランスが熱狂した日」。前者は、フランスらしく哲学的な考察を交えながら、代表チームの栄光と苦悩をフランスの政治問題を絡めて追うドキュメンタリー。後者は、1998年の優勝までの道筋を(やや大げさに感じる?)ドラマ仕立てで追ったドキュメンタリー。フランスの俳優を始め著名人、パリ市長や決勝戦の日に娘を授かった家族など一般人まで(!)。それぞれの視点で決勝戦を回想する。暑苦しいままでのチームへの愛情と臨場感たっぷりで面白い。決勝戦の前にスタジアムで開催された、イヴサンローランのファッションショーの貴重な映像も。日本を少し飛び出して、当時を振り返るのも味わい深い!
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エディターAK
今年は、日本代表vsウルグアイ代表の親善試合を観戦し、エディソン・カバーニ選手を観れたことがハイライト。一選手の応援より、監督のキャラや哲学を理解して動向を予想しつつ、友人とビール片手に座席に座って試合を観るのが好き。学生時代の留学先、パリではファッションの勉強とサッカー観戦の両立に忙しく過ごした過去あり。