01. 「愛を、まぬがれることはどうやらできないみたいだ。」きくちゆみこ
「嘘つきたちのための」ちいさな文芸誌『(unintended.) L I A R S』 発行人のきくちゆみこさんによる一冊。この春に女の子を出産してからゆっくりと確実に変化する日常に本当の自分を見つけ出す様にぐっときます。愛にまみれた日々を生きる母親の記録。
02. 「善き門外漢 変化」中里仁美
パーソナルかつエモーショナルな小誌『善き門外漢』発行人の中里さんによる一冊。「夜の町を縦横無尽、自由な生活と創作に意欲を燃やした」永井荷風にまつわる随筆に始まり、閉塞を打ち破ったり、いつもの景色の色を塗り替えたり、あるいは諦めて受け入れたりする――そんな日々の大小さまざまの変化(ヘンゲ)をたのしみ慈しむ、四編を収録しています。
03. 「トレンディ歌謡に、抱かれてくれてありがとう」ANOUTA
自身のブログで日本の音源―通称トレンディ歌謡―を紹介しているANOUTAが、2017年という今からは「これ以上近づけない」あの瞬間だからこそ輝いた詞、フレーズに迫った一冊。やはり松任谷由実はすごかった・・?というわけでぜひ。
04. 「ある夏の読書 8月に夏目漱石『三四郎』を読む」 沢 絵美子
数十年に渡って何度も読んでいる『三四郎』――読む度に感じ方が変化したという本をめぐる「私」の物語を綴った一冊。『三四郎』を読んだことがなくても何十年も同じ本を読み続けている人のお話として楽しめます。表紙も明治42年発行の初版本の表紙をモチーフにしているあたりからも愛が伝わります。
05. 「What will it be? なにになる?」 川瀬知代 / 間芝勇輔
川瀬知代 と間芝勇輔、2人のイラストレーターによる小さな絵本。線(間芝)と色彩(川瀬)を分担して描かれるそれは一体何に見えて、何に変化するのか。文字のない、絵のみの構成が想像力を刺激して見る度にあたらしい発見をもたらしてくれます。小ぶりなサイズもかわいいです。
06. 「Metamorphose」 asaru
アーティスト・asaruによるすべて手作りの一冊(30部限定)。「今、目にしている物や人が、次の瞬間も同じであるという確証はない」というテーマで描かれたドローイングを収録しています。表紙は一部ずつ手描きでかかれているのも嬉しい。
07. 「室内展示(I draw what I see?)」 松田水緒
既成の服の上に直接動物を描くことで世界に一枚だけの「着れる作品」(OMA)を手掛けてきた松田水緒による一冊。近年に行われた3つの展示・ライブペインティングをまとめたもので、印刷や紙の感じも最高です。松田さんの描く自由でしなやかな動物たち。
08. 「join to〜参加する」Violent Female
「FUCKHOUSEWORK!只今育児中のViolent Femaleさんによる『join to〜参加する』はzine制作をきっかけに参加する事に意味を見出した、Violentさんならではのチェンジな一冊です。参加の呼びかけ看板にも使用できるシルクスクリーンの版付で、遊び心もうれしいです。限定5部とのことでどうぞお早めに◎ 」
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