今、世界に意義のある変化と進化を起こそうと、熱くメッセージを発信しているのはインディペンデント誌の編集長だ。多趣味でマルチ、自由でおおらかなエネルギーを持った女性編集長たちをフィーチャー。
インディペンデントマガジンとその女性編集長たち『BADLANDS 777』クロエ・ラム(29)/ジェイド・ラム(28)

クロエ・ラム(29)/ジェイド・ラム(28)
London – United Kingdom
『BADLANDS 777』
3人がブログを始めたのは6年前、いつかは雑誌を作りたいと妄想していた。ファッションも音楽も大好き、でもZINEじゃないなぁ、もっとちゃんとマガジンを作りたい。そんなガールズトークから始まり完成したのが『BADLANDS 777』だ。すべてのページから女性賛美のロックンロールが聞こえてくる!
登場する人たちや、コントリビュートしている人たちのほとんどが女性というところがガールズ誌を謳う『BADLANDS 777』らしいね。
「クリエイティブな女性を尊敬してるの。否定されたり嫌なことがあっても、それに負けずに立ち直って、自分を表現していこうとする彼女たちの強さにはとても元気づけられるわ」。
それをいうならあなたたちだって! フルタイムで働きながら3人だけで雑誌を作っていて、すごいよ。
「私たちは結構テリトリー意識が強くて、自分たちの大切なベイビーを、誰か他の人の手に渡すのはあまり好きじゃない性格なのよ(笑)」。
自分たちのセンスを信じてるんだね。3人のスタイリングもいつもかっこよくて、東京のおしゃれな女の子たちが参考に雑誌を買っていくって噂よ。
「うれしい! 衣装は自分たちのヴィンテージコレクションを使ったりお気に入りのデザイナーの服が多いわ」。
おすすめのブランドは?
「DI$COUNT UNIVERSEは『BADLANDS 777』の世界観を完璧に体現しているブランドで、毎号必ず使ってる。あとはPam Hoggも好き」。
どのページからもあなたたちの楽しい会話が聞こえてきそう。
「自費出版のマガジンだから金銭的な問題は山ほどあるけど。でも、1年間かけた血と汗と涙の結晶を実際に手にする喜びは、他の何ものにも替え難いの」
人生の悦び、ここにあり。
カルチャーや音楽から派生したスタイルは得意分野。クセのあるもの、変わったデザインを一張羅で着こなすロックなアティチュード。
3人が崇めるアイコンやヒーローたちも登場。Sokoと当時ガールフレンドだったモデルのサーシャをフィーチャー。
雑誌名の由来は、映画『BAD LANDS』(邦題『地獄の逃避行』73年/テレンス・マリック監督)から。バイオレントな恋物語。
インスピレーションを与えてくれる本とZINEのコレクション。反骨、反体制的なテーマのものに惹かれる。
座右の銘は「自分自身に対して嘘をつかない、本物であり続けること」。そして革ジャンは私たちの第二の皮膚みたいなもの。
Photo: Toru Oshima
Text&Edit: Karin Ohira
Coordination: Yumiko Ohchi (Marginal Press)