さまざまなフィールドで活躍するアイコンにとって毎日でも繰り返し身につけたいユニフォームのような存在とは?十人十色のこだわりが光る、プライベートスタイルを披露。
モデル・DJ、Nainaにとってのユニフォームとは?
同じ服を着る人たち vol.10
Naina

ネクタイを正装とは捉えない
帽子やメガネと同じ身近な存在
「出かける前に鏡を見て、“何か足りない”と思ったら小物を加えてみるでしょ?私にとって、ネクタイはただその中のひとつです」
ウズベキスタンから来日中のモデルNaina。絶え間なく異なるファッションに身を包むことが仕事の彼女にとって、トレンドでもあるネクタイは特別ではなく、日常の延長にあるものだと言う。
「日本では女性が普段使いするのは少し珍しいみたいですね。褒めてくれる人が多くて、知らないうちにトレードマークになっていたことに気づかされました(笑)。フォーマルに仕上げたいわけじゃないから、ラフに取り入れるのがモットー。古着のシャツに合わせたり、ヘアスタイルやメイクも極力ナチュラルにして、あえて力を抜く。かしこまって見えないように、バランスをとることにしています」
この日つけている〈プラダ〉のタイは、ガールフレンドからの誕生日プレゼントとのこと。
「以前はヴィンテージショップで買ったグリーンを愛用していて、今度は黒のシャープなデザインが欲しいなと思い、iPhoneでリサーチしていたんです。彼女がその様子を知って贈ってくれたエピソードも含めて宝物です。モデルは世界中を飛び回る職業だから、身軽に移動ができるよう、常にワードローブは必要最低限。心地よいものや、本当に好きなものだけが残っていく。季節も服も問わず、小さく折り畳めるこのネクタイとは、これからの旅も共にすることになりそうです」
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Naina
ナイナ>> モデル、DJ。ウズベキスタン生まれ。ウィザード所属。ファッションプロデューサーとしても活動し、2024年、ロンドンでブランド〈hot and hungry club〉をローンチ予定。
Instagram→ @hotandhungryclub
Photo:Hiroko Matsubara Text:GINZA