パーカ、ジャケット、パンツ…。毎日のようにジェンダーレスファッションを楽しむ賢者をスナップする企画「メンズ服が似合う人」。 メンズ/ユニセックスの服を選ぶ独自の哲学とは?
〈MARMOT CAPITAL〉ディレクター菊乃のメンズ服の取り入れ方
「メンズの魅力は機能的な素材とディテール」
菊乃
〈MARMOT CAPITAL〉
〈PURPLE THINGS〉
ディレクター
hoodie_BASEMENT GEAR
pants_PALACE SKATEBOARDS
shoes_CONVERSE
sunglasses_USED (STÜSSY)
「メンズっぽいと言われるのは好きじゃないんです」。ストリートブランドなどを愛する菊乃さんの意外な発言。
「着る理由は、自分が快適に過ごしたり心地よくいたいから。でもスタイルもよく見せたいので、サイズ感には特に気を使います。この七分丈のシャカパンはSがジャストですが、あえてMを選んでウエストを折り返してゆったりはいています。フーディもボディによってオーバーサイズを選んだり、逆に小さくしてみたり。最近はインナーにボディスーツなどで肌見せするようになりました。少しセクシーでこなれた感じがいいなと」
自由に着こなす中にはセオリーがある。
「なるべくジャンルレスでカテゴライズされない雰囲気を大事にしたい。どこのなにを着ているのかわからないような。古着もよく買います。Tシャツだと〈ヘインズ〉の80〜90sのボディが好きで集めています。メンズの魅力は機能的な素材とディテール。全部ポケットに入るからカバンは持たないことも多いです。これって最高ですよ(笑)」
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菊乃
きくの>> 1990年、東京都生まれ。サンフランシスコ、ロンドンで写真とアートを学ぶ。2015年にメンズブランド〈PURPLE THINGS〉を立ち上げる。最近のお気に入りはSPECIALIZEDのE-BIKE。
Photo_Shiori Ikeno Text_Naoko Sasaki