「Rakuten」の社食をのぞいてみた。朝・昼・夜、ぜ〜んぶタダ。晴れた日には富士山が見えることも
ここは日本のシリコンバレー?
3食フリー!の夢の社員食堂
眼下に多摩川を望む、楽天本社の高層階。750席を有する楽天の社員食堂には、昼のオープンとともに続々と人が集まってくる。トレーを手に、丼もの、麺など約10種類あるメインから好きなものを選んで、副菜コーナーで野菜をたっぷり。納豆やデザートが欲しい人はそれぞれ追加する。充実のランチだが、これらは基本すべてフリー。しかも昼食だけでなく、パンや和定食がそろう朝食と、4種類ほどから選べる夕食も無料という。「会社で働く人は〝家族〟、同じ釜の飯を食べよう」との考えから、15年の本社移転とともにこの3食無料のシステムを導入した楽天。低層階にある同じ広さの社食と合わせると、ランチだけでなんと1日約8000食が出るそう。おいしくて便利、何よりお財布に優しいとくれば、この数字も納得。ベジタリアンやハラルメニューが用意されているきめ細やかさも、外国籍のスタッフを多く抱える国際色豊かな企業ならでは。
昼食時間の開始とともに、広大なスペースがあっという間に埋まっていく。この時間を利用して、ランチミーティングをする人も。
楽天イーグルスの開幕戦があったこの日は、バット風のソーセージとボールを模したおにぎりが乗った、ベースボールカレーが登場。
種類豊富なこれらのメニューがすべてフリー。メインのひとつ、ほっけの味噌麹漬け。
しびれる辛さのスパンキー麻婆豆腐。
インドベジ弁当は予約制、この日はバスマティライスに豆カレーやサブジなど。
宮城県の名産・牛タンを天ぷらにした牛タン丼。
チキンテリヤキハンバーガーは、バンズに楽天のロゴ入り。このほか丑の日に合わせた鰻丼などの特別メニューは、有料で提供される。
社食メニューは社内向けスマホアプリで事前にチェック可能。すべて英語で表記。麻婆豆腐はMapo dofuだそうです。
納豆の量もこの通り、圧巻。3〜4人に1人が手に取るそうで、外国籍スタッフにも人気。グラフは、廃棄数を減らすためのアイデア。
海外広報の担当スタッフも、ただいまランチ中。ドイツとオーストラリア、アメリカや南アフリカと出身もさまざま。インターナショナル!
このフロアだけで、利用者は1日延べ5000人以上。床に料理のジャンルごとに導線を色分けするなど、混雑回避の工夫がいっぱい。
眺めの良い窓際の席。空気が澄んだ日は、富士山も見えるそう。営業時間は7時30分〜8時30分、11時〜14時、19時〜21時。
Photo: Kazuharu Igarashi
Text&Edit: Kayako Nitta