22時に開ける冷蔵庫は明日からの元気をくれる宝箱だ。ほんのちょっとしたご褒美が入っている。自分を励ますために、今日もまた扉を開ける。
🍴FOOD
西村隆ノ介/くらちなつき「22時の冷蔵庫」vol.56
苺とキャベツの塩昆布和え
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苺とキャベツの塩昆布和え
窓から入る日差しに、温もりを感じる日が多くなってきた。
日陰はちょっぴり寒いので、まだまだ分厚い上着が手放せない。
スーパーに大好きなフルーツがずらりと並び始める。
真っ赤でツヤツヤ。宝石みたいに光って、陳列棚の中でも一際目立つ。
深く思いきり空気を吸い込んで、この季節を祝福するような甘い香りを身体中に巡らせる。
一番赤くて粒の大きいものを厳選して持ち帰る。
袋をちらちら覗いて晩酌を想像する。
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・苺…4〜5粒
・キャベツ…1/8個
・塩昆布…15g
・ごま油…大さじ2
・(あれば)白ワインビネガー…小さじ1
苺とキャベツを食べやすい大きさにざく切りにする。
寒さを乗り越えた今のキャベツは甘味が増して、フルーツとよく合う。
残りの材料と混ぜ合わせる。すぐには食べずに少しだけ我慢。
冷蔵庫で5分ほど置いたら食べ頃だ。
苺とキャベツがそれぞれの甘さを引き立て合ったところに、ほんのり塩気が加わって最高のおつまみになっている。
おしゃれにワインと合わせるか、ビールをクッといくか。とても悩ましいところだ。
日本酒と一緒に楽しんでもいいかもしれない。
あぁ、どんどん晩酌の妄想が広がっていく。
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Illustration_Natsuki Kurachi Text_Ryunosuke Nishimura