昔ながらのパスタ、薪火で焼き上げる肉。 古き良き食文化を伝える若手シェフの、 チャレンジングなトラットリア。
真鍋大度さんも惚れた、マジカメンテのパスタ

《今月の推薦者》
メディアアーティスト
真鍋大度さん
東京を拠点にインタラクションデザイナー、プログラマー、DJとしても活躍。「Rhizomatiks」取締役、「Rhizomatiks Research」主宰。慶応大学SFC特別招聘教授。
事前情報を持たずに、あえて知らない店に挑戦することが多いという真鍋大度さん。「リスキーですけど、まれにヒットもあって」。事務所近辺の新店を攻略中というが、その中で見つけたのがここ「マジカメンテ」。「立ち上げにクラウドファンディングを利用している点にも興味を引かれます」。シェフの佐藤崇行さんは、イタリアの辺境地を訪ね歩き、その土地でしか食べられない手打ちパスタを習い伝えることをライフワークとしている人。形も食感もさまざまなパスタは、成り立ちを教えてもらうだけでワクワクしてくる。扱いは難しいが肉がこの上なくおいしく焼けるという薪火を使った直火焼きも、ここならではのスペシャリテ。食材の作り手の真摯な思いも伝えたいという佐藤シェフの熱きひと皿、ぜひ体験を。








中央はリグリア地方のパスタ、コルゼッティ。この日はアーティチョークと豚の煮込み肉で。¥1,680。右奥は、安曇野の放牧豚のオスティア風 ¥3,200。甘く柔らかく、惚れ惚れする肉質。
2月に恵比寿駅近辺から移転。
駅からやや遠くはなったが、くつろいで食事ができる空間に。
コペルト(¥500)に含まれる、お通し代わりのひと皿。エミリア地区の手焼きパン、ティジェッラの生ハム添え。
フリウリ=ヴェネツィア地方の名家で教わった、チャルソンス ディ・ティマウ ¥1,680。カカオやシナモンなどを包んだじゃがいものラビオリで、これを味わえるのはここだけ。
二戸の短角牛の薪火焼き ¥4,800。
手打ちパスタは約30種の中から、通常10数種類がメニューに。
薪火だと、肉が真空低温調理のようにしっとりと焼き上がる。








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1 / 8【今月のお店】
MAGICAMENTE 恵比寿
住所: 東京都渋谷区恵比寿3-41-9 恵比寿台ハイツ1F
Tel: 03-6450-2210
営業時間: 12:00〜15:00(13:00LO)・ 18:00〜22:30(21:00LO)
休: 月*ランチは水土日のみ
【真鍋さんのおすすめ、他にも】
差し入れでもらって気に入った、ビーントゥーバーのショップ「Minimal」の板チョコレートいろいろ。製法にこだわりがあり、カカオ豆の風味の表現も「甘みのある野菜」などとユニーク。
Photo: Mai Kise Illustration: Yuko Saeki Text&Edit: Kayako Nitta