時を読む白ヤギさんより──
のどかな牧歌的な世界目覚めると、小鳥やリスが採れたてのフルーツや木の実を運んできてくれます。
妖精さんがやってきて、朝日で編んだドレスをあなたに着せてくれます。
キラキラ光る太陽にそよ風、きょうも素晴らしい一日になりそう。
童話やおとぎ話を信じる心を、私たちはどこでなくしてしまったのでしょうか?
毎日が忙し過ぎて、現実がシビア過ぎて、夢を見る力は失われています。
それどころか、朝食を食べるのもままならない、十分に眠れる日もなかなか来ない非人間的な暮らしが、普通だと感じています。昨日の続きのきょう、きょうの延長の明日で、流れを止めないように、置いていかれないように必死で頑張っています。
余談ですが、ある時期から占い用語の中から「絶好調!」が消えました。
オールOK的な幸運、天下無敵の時間、絶対勝利の思想が時代にそぐわなくなってきたのです。
でも、2020年、あなたは取り戻すことが出来るのです。優しさや思いやり、感受性や想像力、豊かさやゆとりが蘇ります。何かに追い立てられるように暮らす毎日からきょうは、どんな風に過ごすかを選べるライフスタイルへ変わっていきます。人との比較から解放され、競争や足の引っ張り合い、勝ち負けの法則から抜け出すことが出来るのです。
「調子はどう?」
そう人に尋ねられた時、
「絶好調!」
そんな風に言えるようになります。
やっぱり、ちょっと語感が古い気がしますが、まあ、そこは、ニュアンスで!
幸福の基準が自分の中に生まれるため、素直に幸せを感じられるでしょう。やってもやっても足らない、終わりも見えない苦しさは過去のものになります。
上昇志向、新規開拓のターンは終わって、手に入れたものを慈しみ、耕し、豊かさを享受する時間が始まります。
美味しいものを作ったり、食べたり、親しい人と語り合ったり、笑いあったり……
心が満たされる時間が戻ってきます。幸福になるコツは、緩めること。ひとつひとつの時間をゆっくりと楽しむこと。すでに持っているものを大事にすること。
続けること、つなげること、慈しむこと。2020年は、穏やかな幸せが待っています。