ファッションやアートなど、さまざまな分野の表現者たちが作りあげたプライベートルームを拝見。もの選びの基準、色彩へのアプローチ、スペースの捉え方。それぞれが追求する“居心地のよさ”とは?
DEPT Company代表・eri「愛着ある品とミニマムに暮らす」|クリエイターたちの快適空間に潜入 vol.1

愛着ある品とミニマムに暮らす
eri
DEPT Company代表
「環境資源を守る活動に取り組む中で、自分自身にも何が必要で、どのくらいの生活が〝足る〟なのかを考えたくなったんです」
eriさんは、それまで手にしてきた品々のほとんどを倉庫に預け、身のまわりをクリアにして、愛着のあるわずかな家具とともに、新しい住まいへ越してきた。
「持ってきたのは、両親から譲り受けたテーブルとチェア。私が生まれる前から実家で使っていたもの。時を経て、椅子は座面の革が破れてしまったけど、下から現れた生地が可愛いからそのままにしています」
目標はミニマムな生活で、コンクリート壁のクールな雰囲気も気に入っている。とはいえ、ものが無さすぎるのも落ち着かず、ヴィンテージのクッションカバーをつないだカーテンをかけてみた。「植物と画集を置いたらホッとした」というのも彼女らしい。今まで絶対に必要だと信じていたのに、実は不要と気づいたアイテムも多かった。
「ソファも食器棚もなくていい。グラスも2個だけですが、その分ひとつひとつに深い愛情をかけられる。清々しい気分です」
🗣️
eri
父親が創業したヴィンテージショップ〈DEPT〉を2015年にリ・オープン。最近では可能な限り環境負荷のかからない自身のライフスタイルや企業の在り方をSNSを通じて発信。Instagram→ @e_r_i_e_r_i