「テーブルマナーがレディを作る」。お洒落が好きで、美味しいものも大好き、そんなGINZA読者が身につけるべき 基本のテーブルマナーとは? 自分をエレガントに見せる作法と所作で、真の魅力的な淑女になりましょう。
自分をエレガントに見せる作法と所作で、真の魅力的な淑女になりましょう。 レディのためのテーブルマナー Part1
LECTURE 01.
まずはナプキン事始め
レストランのテーブルに着席したら、ナプキンは膝の上に置きます。お気に入りの服を汚したくないからといって、首にしばりつけたり、襟元から下げてはいけません。ナプキンは2ツ折りにして輪になったほうを自分の膝側に置くこと。そうすれば端で口元をさっと拭いた後、ナプキンの汚れた部分が内側に隠れて、見た目にも綺麗です。ワインをうっかりテーブルにこぼしても、自分のナプキンで拭いてはいけません。(湯木さん)
LECTURE 02.
カップについた口紅は「ティッシュ」で拭う
カップやグラスについてしまった口紅は、自分が持ってきたティッシュでさっと拭くこと。正式なマナーで言えば、カップに口紅がついてしまうのはマナー違反。事前に軽く口紅をおさえておくこともレディの嗜みです。ティッシュは普段からバッグに携帯していると、とても便利なアイテム。テーブルの上に食べ物をこぼしてしまったときも、ティッシュで取ってバッグに入れて持ち帰れたらとてもスマートです。(小倉さん)
LECTURE 03.
お気に入りの白シャツを絶対汚さない方法は?
食べ物をうっかりこぼして服を汚してしまうのを防ぐには、姿勢良く食べるということが大切です。ポイントは、テーブルから自分の拳1個分ぐらいの位置に座ること。すると普段座っているイメージよりも、テーブルにぐっと近づく感じがするはずです。こうするだけで姿勢が美しくなります。そして一口食べるごとに、お皿の上に少し前かがみになります。お皿と食べ物の真上に顔が来るように意識すると良いでしょう。(小倉さん)
LECTURE 04.
上座と下座、いったいどこに座れば良いの?
自分が座る位置によって、目上の人や年長者への敬意を表します。基本は出入り口から一番遠い席が上座で、一番近いのが下座です。和室の場合、床の間があれば、床の間の側が上座。会の趣旨によって誰が上座にいくかは変わります。たとえば誕生日会の場合は、その人が主役。お店のつくりで上座がわかりにくかったら、素直にお店の人に聞きましょう。(岡副さん)
レディの作法を教えてくれた方々
小倉朋子さん
食の総合コンサルタントとして幅広く活躍中。著書に『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)ほか。
湯木博子さん
日本料理の発展と、伝統を踏まえながらモダンな趣向を追求してきた「東京𠮷兆」の女将。
岡副徳子さん
大正より続く銀座七丁目の老舗料亭「金田中」の女将。お茶、香道などを嗜む。
Illustration: Satoshi Hashimoto
Text: Chizuru Oba
Cooperation: Yuko Tanabe (Ginza Hyakuten)