都会のマンションのヴェランダで自由に植物を育てる。そこはまさにグリーンのユートピア。愛にあふれるヴェランダーたちに植物を育てるコツを聞いた。
グリーンを愛する人たち ー お料理好きの緑あふれるダイニング、プレス鈴木純子さんのグリーンユートピア

アタッシェ ドゥ プレス
鈴木純子さん
広いキッチンにもグリーンを配置。一番右は丸まった葉が特徴的なフィカス・ベンジャミナ・バロック。その隣がボトルツリー。左のピンクの花をつけているのは蘭の一種、エピデンドラム。
大きな窓からたっぷり太陽の光が入る、鈴木純子さんの新居のダイニングルーム。のびのびと育つボトルツリーも気持ち良さそうだ。
道路に面している1階部分の小さなヴェランダは、外から中が見えないように、ミモザやロシアンオリーブ、ホワイトティーツリーなどの大きな植木を置き、天井からは鉢やバスク地方で買った藁の鳥小屋、ヒンメリを吊るしている。レモンバーベナやローズマリー、オレガノ、レモングラスなどのハーブ類の鉢が多いのは料理好きの証拠。「ハーブ類はお茶にしたり、ピクルスと一緒に漬けたりしていますね。ローズマリーやセージはロースト料理でも活躍しています。コブミカンの葉やレモングラスはエスニック料理に。ハーブは比較的ほっておいても育つので手間がかかりません」
担当するリゾートブランドをイメージして選んでいたら、南米やアフリカ、オーストラリア原産の植物が多くなった。出張の多い鈴木さんだが「短い出張であれば、一度たっぷり水をあげれば問題ない」と言う。
ヴェランダのない生活は考えられない!と話す鈴木さんは、寝る前にグリーンに囲まれながら、ワインをいただくのが最高にリラックスできる時間だとか。
「海外のボトルツリーの栽培家が広い土地で育てているのを見ると、いつかは庭に植えたいなぁとも思うんですけどね(笑)」。夢がかなうその日まで、ヴェランダの緑化計画はさらに進化し続けそうだ。
ザ・ヴェランダ。テーブルと椅子を置いて、ゆったりできるスペースに。朝食を食べることも。
木の枝を渡し、鉢やオブジェをハンギングさせている。ヴィジュアル的にもかわいい。
ミントやローリエ、レモンバーベナ、セージなどを摘んでハーブティーに。
地下1階ベッドルームのテラススペースにある観葉植物。大きめの鉢ものが中心。
Junko Suzuki
フリーのアタッシェ ドゥ プレスとして活躍。「RITUEL par Christophe Vasseur」「ジェラテリア マルゲラ」などの食分野、海外リゾートブランドの「Six Senses」など、ライフスタイル全般のPRを手がける。