ナイスな日用品のためなら海の向こうまで。いま気になる7つのトピックスをご紹介!短期連載#海外から届いた日用品のウワサ
ラムダン・トゥアミが仕掛けるパリの新ショップ「WORDS, SOUNDS, COLORS&SHAPES」
海外から届いた日用品のウワサ vol.1
ビュリーの元オーナー
ラムダン・トゥアミが仕掛ける
パリの新ショップをご存知?

〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉の売却後、次の動向が注目されていたラムダン・トゥアミ。2024年9月、レピュブリックのドゥ・トンプル広場前の広々とした2フロアにショップ「WORDS, SOUNDS, COLORS&SHAPES」をオープンさせた。アパレルやカフェ、印刷工房、書店、ギャラリー、映写室が入り、ラムダンが手掛けるさまざまなプロジェクトが一堂に集結する。このショップのために立ち上げたオリジナルブランド〈Die Drei-Berge〉やパレ・ロワイヤルから移転したセレクトショップ「A Young Hiker」など、アウトドアウェアやグッズを豊富に展開。なかでも注目したいのは、地下に入る印刷工房「Société Parisienne d’Impression Typographique」だ。1963年創業、欧州最古の活版印刷術を継ぐスイスの工場だったが、潰れかけていたところをラムダンが買収。ここでは、クラシックな書体や1万2000ものモノグラムから、名刺や封筒をオーダーすることができる。また、世界中で収集されたデザイン本が並ぶブックショップ「The Radical Media Archive」も必見だ。ショップ内のコーナーは流動的で、ラムダンがやりたいことが随時反映されていく予定だという。古いものや伝統技術から新たな価値を生み出し続ける彼のヴィジョンを覗きに訪れてみてはいかが?
1F
ヴィンテージから着想を得た〈Die Drei-Berge〉のジャケットやニット、登山用衣類が並ぶ1階。カフェ 「Utopia Café」は、ラムダンが手掛ける1907年創業のスイスのホテル「Drei Berge」がコンセプト。オリジナルマグカップ(€28)、ラムダンがリバイバルした1800年代から続くフランスのアポセカリー 〈Briard〉の香水(€130)や石鹸(€30)など、ライフスタイルグッズも見つかる。
B1F
地下1階には、ラムダンがキュレーションするギャラリー 「Permanent Gallery」やアーティストの作品を流す映写室を配置。アートブックやインディペンデントマガジンなど、ブックショップ「The Radical Media Archive」のユニークなセレクションは見応えあり!印刷工房では美しいサンプルが並び、フォントやモノグラム、色など、気軽に相談に乗ってくれる。
Photo_Mari Shimmura Text_Momoko Suzuki