365日同じ服は着ない、でおなじみの編アシKO。エディター生活で鍛えたリサーチ力と体力で、弾丸週末旅行へ出かけるのがブームです。前回の韓国ソウル2泊3日の旅レポに続き、今回は台湾の台北へ行ってきました。お土産編の記事もこちらで公開中。彼女が旅先で見つけたものとは?
台北で台湾のソウルフード食い倒れ2泊3日。編アシKOの自由すぎる週末

台北に訪れるのは3回目。有名どころの観光地は前の旅行で楽しんでいるので、今回はホテルを拠点に手軽で美味しい台湾のソウルフードをたくさん食べる。ということを第一目的に旅を計画しました。食べて、食べて、また食べて……台湾グルメに夢中!
1日6食は当たり前、限界まで食べる!
金曜の仕事終わりに空港へ向かい、早朝の便で桃園空港についたのは午前9時頃。台北駅近くのホテルに荷物を置いて、すぐに朝ごはんを食べに街へ出ました。
まずは今日の食べ歩きプランの確認も含め、ゆっくり座れるお店へ。
「排骨飯(パーコー飯)」目当てにやってきたのは「東一排骨總店」(湾台北延平南路61号2樓)。「排骨飯」とは台湾風のトンカツです。豚ロース肉を醤油風味のタレに漬け込み、片栗粉をまぶしてフライパンでカリッと焼いたもの。
昭和レトロな雰囲気の店内。
タレがしっかり染み込んだジューシーな仕上がり。強いて言えば衣はもう少し薄い方が好みかな。お肉が薄いので見た目ほど重くなく、程よくご飯がすすみます。添え物のきゅうりと食べるのも良いぃぃぃ。サイドメニューのスープと野菜炒めも主役級に美味しく、1食目から高まる〜。
店を出て2〜3分歩くと、ご近所さんで賑わうお店を発見。「現煮山西麵食片兒」(台北市中正區漢口街一段110-1號)、ネットで調べると有名店みたい。行ってみましょう!
メニューは、豚肉の出汁をベースに野菜(きゅうり、小松菜、さつまいも、大根、ねぎ、玉ねぎ)を小麦粉で煮たスープのみ。お店のオーナーが独自に発案したレシピだとか。
スープといえど、ほとんどが具。一番ベーシックなものを注文しました。90元(約350円)。
驚くのがボリューム。日本人的感覚だと3人前くらいありそう。これを1人で食べちゃう台湾女子はすごい。野菜ばかりなので、するっといけちゃうのかな。豚肉と野菜の甘さが優しい味。パンチが欲しいときは香味醤油を合わせても◎。
これは東京にほしい、毎日ランチで食べちゃうな。
体も温まったところで、原宿のような賑わいのある「西門町」に歩いて向かいます。超人気店「阿宗麺線」(台北市峨嵋街8号-1)が見えてきました。
すでにお腹は腹九分くらい(涙)。でも、頑張らねば!
「麺線(ミェンシェン)」とは、日本のそうめんみたいな細い麺をとろみある鰹出汁で煮込んだもの。55元(約200円)の小さいサイズを注文して、立ち食い。喉越しが良くてするする食べられました。具材はホルモンや牡蠣。パクチーとピリ辛の辣椒が相性抜群。食べ終わると体がホッカホカ。
ここでやっと本当のランチタイム!台湾の国民食とも言える「牛肉麺(ニュウロウミェン)」を求めて「富宏牛肉麺」(台北市萬華区洛陽街69號)へ。24時間営業のお店。徒歩圏内ですが、先ほどいた西門町の繁華街から少し離れた場所にあります。
ローカルみ溢れるお店。家族経営だし「美味しい」確定!
中サイズの100元(約350円)を注文。醬油ベースのスープには台湾のスパイスが効いているのですが、意外とさっぱりしている!煮込まれた牛肉は歯ごたえがありつつ、口のなかでホロホロと溶けて旨み爆発。コシのある麺と一緒に食べると最高です。私はテーブルに用意されている高菜をがっつり入れる派。
わわわわ本当にお腹がいっぱいです…夕食まで5時間。買物をして胃を休めましょう。
向かったのは古き町並みが残る問屋街エリア「迪化街」。お茶、漢方やドライフルーツなど乾物がたくさん売っています。お目当ての店は「高建桶店」(台北市迪化街一段204號)。
東京でも流行っているプラバッグを買いに来ました。色、大きさ、素材、編み方など幅広いラインナップが魅力。写真の小さいサイズは約500円。デザインの凝った大きめでしっかりした造りのプラバッグでも2,000円いかないくらい。夏に活躍しそう〜。かさばるので、スーツケースの半分は空けておきましょう。
夕食は火鍋「酸菜白肉鍋」を食べに「圍爐」(台北市大安區仁愛路四段345巷4弄36號)。
高級感ある門構え。仕事あがりのグループや家族連れで満員。予約していてよかった。「酸菜白肉鍋」とは発酵させた白菜の漬物(酸菜白)がたっぷり入った酸味のある豚肉鍋。日本ではなかなかこの味に出会うことはできません〜。
「圍爐」のスープは、しいたけの出汁が効いていて酸っぱさ控えめでとても上品な味。肉の脂身をさっぱりさせてくれて、ついつい箸が進んでしまう。
10種類以上のタレ&薬味を自分で調合するスタイル。
はい、ここ注目!台湾の豚肉スライスには皮が残っています。火が通った後もここの歯ごたえが残っていて非常に美味なのです。
エネルギーチャージ完了。メトロに乗って「師大夜市」へ。
台湾はタクシーも安いけど、メトロも便利でおすすめ。
台北の夜市といえば「士林夜市」が規模も大きく有名ですが、なにせ人が多いのがネック。学生街にある「師大夜市」は若者向けのファッション雑貨店が多く、コンパクトな規模でサクッと雰囲気を楽しむのにはちょうど良い夜市です。
で、この最寄駅「台電大樓」駅で寄りたい店が「永豊盛」(台北市大安区師大路111號)。具なしまんじゅう「饅頭(マントウ)」が並びます。黒糖やタロ芋やチョコレート味など種類豊富。1個15元(約50円)。モチモチ、フワフワな食感がたまらない。
持ち帰って蒸す用に冷たいものもあります。多めにテイクアウトしてホテルに戻りました。これにて1日目終了。明日もたくさん食べるぞ〜。
食べて、食べて、また食べて…♪
2日目。台湾では、朝食を自宅ではなく外で調達するのがポピュラー。早朝からお客さんが絶えない超名店がたくさんあります。台湾の街のいたるところにある「豆乳屋さん」は、台湾の朝食の定番「豆漿(トウジャン)」「蛋餅(タンビン)」「台湾風おにぎり」などが食べられる朝ごはん屋。私は台湾に滞在中、ホテルで朝食は食べず色々な「豆乳屋」を巡ります。
今日は台北で人気No.1の「阜杭豆漿」(台北市忠孝東路一段108号2F-28)にやってきました。毎日、開店前から昼前まで常に100人以上の行列を作っているお店です!
待つこと40分…!
塩味の豆乳スープは「鹹豆漿(シェントウジャン)」と言って、中には、揚げパン、桜海老、切干大根、ネギなどが入っています。店によって酢、塩コショウ、ラー油、醤油の味付けが違ったり、豆乳がトロっとしているのか、固まっているのかなど特徴があり、自分好みのお店を探したくなる気持ち、わかりますか〜!?
パンに揚げパンが挟まった「薄餅油條」。炭水化物と油が大渋滞…台湾みが凄いメニュー。
そのあと、お腹を空かすために街を散歩。台湾のカリスマ本屋「誠品書店」へ。音楽棚はこんな陳列でした。2019年秋に日本に初出店するって知っていました?楽しみだな♪
はい!すぐにランチの時間です。「長白小館」(台北市大安区光復南路240巷53号)で、昨晩とは違うスタイルの「酸菜白肉鍋」を食べます。
海鮮とシイタケの出汁が濃厚、白菜も強烈な酸味が効いていて味にパンチがあります。豚肉や豆腐と良く合い、個人的には「圍爐」より「長白小館」の方が好みでした。
日本語でわかりやすく、美味しくソースを作る配分が書いてあります。親切!
ホテルで仮眠して、西門町の「color108」でジェルネイル。ワンカラー490元(1800円程)でした。丁寧な接客で、色の種類もたくさんあるので個人的には満足な仕上がり。ヴィヴィッドなピンクにしたよ。
手に持っているのは、西門町の名物「蜂蜜苦瓜原汁(はちみつ入り白ゴーヤのフレッシュジュース)」。ゴーヤの苦味とはちみつの甘みによる不思議な味に頭が「?」でいっぱいに。でも思った以上に爽やかで飲みやすい。ビタミン、ミネラルも豊富で、間違いなく体に良さそう。
日本では緑のゴーヤが普通ですよね。白いゴーヤは台湾の特産物のひとつでスープにもよく入っています。
夕食は台湾在住の地元友人の一押し「牛肉麺(ニュウロウミェン)」が有名な「林東芳牛肉麺」(台北市中山區安東街4-3號9)へ行きました。ミシュランガイド台北2018の”コストパフォーマンスが良いレストラン”のひとつに選ばれた名店。2018年に引っ越しをして、台北のソウルフードのお店としては珍しい、スタイリッシュで綺麗なレストランへと変わりました(写真撮り忘れた)。
小サイズで160元(500円程)。スパイス控えめ、上品なあっさりとした味で日本のラーメンに近い感じ?味が物足りない時は固形のラー油(超辛い)を加えます。テーブルに高菜がなくて残念だ…。
夕食後は台北最大規模の夜市「士林市場」へ。お腹がはちきれんばかりですが「臭豆腐」は別腹だよ〜。市場内で座って落ち着いて食べられる「忠誠號蚵仔煎」(台北士林區大東路15-32號)で小休憩。
「臭豆腐(チョウドウフ)」は名前の通り臭いが強烈なのですが、逆に食欲が刺激される!発酵液に漬けた豆腐を揚げたこの料理は外はカリカリで中はふっくら、ジューシー。キャベツの酢漬けと甘辛ソース絡めて食べると、ビールに合う。
ふ〜今日も食べた、食べた。ホテルに戻りまーす。
食欲がブーストされる不思議!
最終日の朝、少し遠出をして「世界豆漿大王」(新北市永和區永和路二段284号)へ。「永和豆漿」を名前にした豆乳屋はのれん分けをして台北のあちらこちらにあるのですが、ここが発祥の店らしい。中心部から少し離れているので、長蛇の列に並ばず食べられます。
並んでいるのは店に訪れた、スター達のサイン!ジャッキー・チェンあるかな?
時計回りに肉まん、饅頭、卵焼き…そして細長い棒状のものは台湾式おにぎり「飯糰(ファンタン)」です。
もち米のなかに、漬物、肉鬆(豚肉でんぶ)、揚げパンが入っている「飯糰」。超美味しいんですが、ずっしりと重みもあり、正直1本は食べられないYO…。
蒸しカステラ「馬拉糕(マーラーカオ)」は間食用にテイクアウト。
帰りの飛行機は夕方便。時間があるので「台北市立動物園」(台北市文山區新光路二段30號)へ行きました。私が、海外の旅先で時間があれば必ず訪れたいのが動物園。各国ならではの展示方法で珍しい動物を見れるので、楽しみながら文化を感じることができます。「台北市立動物園」の魅力は、アジアで1番広い面積を持つ自然が豊かな園内で、動物たちがゆったり伸び伸びと生活している姿を見れるところ。
癒されますね。放し飼いの野鳥と出会える「鳥園」は、桃源郷のような世界で美しい!
動物園って結構歩きますね。お腹が空いてきました。ランチは「魯肉飯(ルーローファン)」の人気店「金峰魯肉飯」(台北羅斯福路一段10號之2)。
台北五大魯肉飯にも入るこのお店。観光客と地元人で常に列ができていますが、回転が早いのですぐ案内してもらえます。メニューは日本語表記あり。
「魯肉飯」は小サイズで30元(約100円)、大サイズでも50元(約180円)。死ぬほどうまい。
お腹に余裕があったので、魯肉飯以外のメニューも味わいました。「ハマグリと鶏肉のスープ」も死ぬほど美味しかった。台湾で生活して毎日食べたい味。
あっという間に空港に向かう時間に。台北駅近くの「老蔡水煎包」(台北市中正区許昌街26之1號9)で「水煎包(スウェジェンバオ)」をテイクアウト。
肉まんを焼いたようなもので、肉、キャベツ、二ラの3種類。15元(約50円)でおやつには丁度よいのです。空港で食べました。
食い倒れ天国・台湾での2泊3日いかがでしたか?日本ではそこまで大食らいではない私も、活気あふれる台湾ではなぜか「あれも食べたい」「これも食べたい」と食欲がブーストされる不思議!まだまだ食べ足りてない「あの店のアレ」は、パッと思いつくだけで50以上…次回は高雄や台南へも行きたい気持ちです。
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編アシKO
「ginzamag.com」のディレクター。365日、同じコーディネートはしません! Instagram @ko365d