2023年2月16日(木)、千葉県木更津市の〈クルックフィールズ〉内に「地中図書館」がオープン。建築家の中村拓志(NAP建築設計事務所)が設計した秘密基地のような空間で、自然や農業にまつわる本や詩集、哲学書などを堪能できる。
千葉県の〈クルックフィールズ〉内に「地中図書館」がオープン。秘密基地のような空間に

生い茂る自然の中に突如現れる無機質な入り口。足を踏み入れると、そこには所狭しと本が並ぶ秘密基地のような空間が広がっていた。これはSF小説や映画のワンシーンではなく、新しくできた「地中図書館」の話。農園やレストラン、アート作品、宿泊施設などが一つになった〈クルックフィールズ〉の新しいスペースだ。
すり鉢状になった土地の中腹を掘り進めて作られた「地中図書館」。頭上まで伸びる本棚には、選書家の川上洋平らが中心となってセレクトした書籍がずらり。自然や農業にまつわるものを中心に、詩や哲学、歴史、科学、経済などさまざまなジャンルの本が並ぶ。
ドームのような形状の天井から自然光が柔らかく差し込む、落ち着いた雰囲気の空間設計も魅力だ。ほかにも、かがまないと通れないほど天井が低い場所や、こじんまりとした隠し部屋も潜んでいる。なんだか秘密基地を作って遊んだ幼少期を思い出してワクワクした気持ちになれそう。非日常的な演出によって心ゆくまで本に没頭できる時間はきっと格別だ。
「地中図書館」のほかにも、ピザづくり体験ができたり、草間彌生やSmappa!Groupのアート作品が楽しめたりと、見所がたくさんある〈クルックフィールズ〉。都心から1〜2時間程度で行くことができるので、ぜひ休日のお出かけプランに盛り込んでみて。