自身の道を軽やかに切り拓くみなさんに訊いた、「かっこいいって何ですか?」#かっこいいのモノローグ
ダンサー・柿崎麻莉子の「かっこいいって何ですか?」。踊り続ける彼女が目指す佇まい

「“かっこいい”と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、富士山。立派な佇まいで、どっしりとした存在感。いろいろな顔を見せてくれるから」。撮影の間ずっと即興で踊り続けてくれた柿崎さん。パワフルな身体表現に圧倒されるが、本人はいたってニュートラル。
「体も調子も毎日違うので、まずは受け入れること。自分の体の声を聞いて、嘘がないことを大事にしています。嘘や無理があると続かなくなってしまうので」
目指すダンサー像は、富士山のようにその場に立っているだけでもかっこいい姿。「その瞬間に存在する。ただそこにあるということ。だから、自分がどう感じるか捉えられるように、そして、言えるように訓練を積んでいます」
ドレス ¥1,090,000、タイツ ¥41,000(共にシャネル Tel: 0120-525-519)
競走馬を所有するほど、馬を愛していたガブリエル・シャネル。その情熱にヒントを得た今季は、乗馬関連のルックが多数発表されたが、カラーパレットはメゾンのアイコンカラーでもある黒が際立つ。ベルベットのオフショルダードレスには、女性の自信が表現されている。
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柿崎麻莉子
香川県生まれ。幼少期より新体操に励み、筑波大学入学後、コンテンポラリーダンスを開始。2012年、イスラエルのダンスカンパニー「Batsheva Dance Company ensemble」に入団。今年日本ダンスフォーラム賞を受賞。