「いつものビールも確実においしくなる!」との噂を聞いて、茶坊主さんにご登場いただいた。スタジオに入るやいなや、取り出したるは、マイスポンジ! 「グラスに汚れがついていたら、 そこから炭酸が抜けて味を損ねてしまうんです」と、神経を尖らせる。う〜む、繊細。
1.グラス専用スポンジを用意
2.できれば匂いの少ない洗剤を
3.お湯で洗うのが理想
4.洗ったグラスは布巾を使うと繊維がつくので、自然乾燥
では、適したグラスとは? 「大手メーカーのラガービールの場合、好みによって、薄手か厚手かを選びましょう」
*うすはり→すっきり派
*厚手パイント→しっかり派
「フルーティなクラフトビールは、甘さを引き出すワイングラスが適していることも」
では、注いでいただけますか? 「スーパードライって、みんな苦いと思っているでしょ? でも本来は甘いんですよ」と、ニヤリ。 そして、さらなる掟が……。
1.最低ひと晩は冷やす(ドアポケット厳禁)
2.揺らさずそお〜っと出す 「買ってきた直後は、揺れて炭酸が膨張。暴れている状態なんです。ここで開けると、瞬間に抜けてしまう。炭酸には、香りや味をまとめる大事な役割があるんです。いかに抜かずに注ぐか、これが肝心」
3.開けた瞬間は内部の気圧が変わるため、少し待つ
4.缶ビールの場合ひと口目は、別のグラスに注ぐ(泡が多いので、飲み比べ用に)
5.注ぐ(以後、下写真参照) あれ、小指が立ってます! 「よくつっこまれるんだけど(笑)、理由があるんですよ。注ぐときは、グラスを傾ける角度がポイント。こうするとコントロールしやすい」
さて最後に、究極の1杯を試飲させていただいた。確かに! いつものビールとまったく違う!! 「しかも、時間が経ってもおいしさが続く。ビールって、ゆっくり味わう飲み物なんですよ」
上から、グラスの内側に缶の注ぎ口をつける→小指を立てて、角度を調節。沿わせるように注ぐ。→液体が対流するように注ぐ。
上から、瓶の注ぎ口をグラスの内側につける→小指を立てて、角度を調節。瓶のほうが注ぎやすい。→泡を立てないように注ぎきる。お見事!
まるで手品のよう! 泡を立てない注ぎ方は、茶坊主さん流。「泡は炭酸が抜けた証拠。多いと苦味が出てきてしまうんです」