アート界における新たなムーブメントは? 識者であるアートプラットフォーム・EASTEAST_のメンバーに、要チェックな傾向やテーマを教えてもらいました。
23年春に知っておきたいアートの多様な“動き”vol.5「ギャラリーも作家も遊ぶように交流」

SNSでコンタクトを取り合いプロジェクトを進行していくケースもよく見られる。
「知らない国の人とでもつながれる時代。DMを送ったら返事が来た、だから一緒に何かやってみようという話をよく聞きます。一まわり、二まわり上の世代にはない、コミュニケーションのスピード感覚が新鮮。日本橋馬喰町にあるアートスペース『CON_』もそういったフットワークが軽い印象です。昨年、ベルリンのギャラリーと交流型のプログラムを行っていました。人や場所がいい意味で“遊び感覚”の延長として広がっていくのは、健康的でよい動きですよね」(EASTEAST_・佐藤拓さん)
CON_
アートスペース「CON_」の内観。Photo_Yutaro Tagawa
今年1月に行われたPhilipp Grothの初個展『Situation als Akt』の様子。Photo_Ryo Yoshiya
ベルリンから日本に訪れたアーティストPhilipp Groth。
コン>> 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 まるかビル4F 14:00〜19:00 月火水・祝 Instagram/2022年、ギャラリー複合施設「まるかビル」の4階にオープン。アーティスト同士の有機的なつながりを生むことを目的にする国外でのプロジェクト「x change program」は、ベルリンとシカゴを拠点に活動するPhilipp Grothを日本に招いた。1カ月のレジデンスを通してリサーチ・制作と展示までをサポート。ソウルのクラブ「Cakeshop」とともに、音楽やアートでの交換プログラムも実施。そこで出会った韓国のAhn Tae Won、Hyun Woo Leeを紹介する展覧会「Provoke,High beam,☆☆☆」を20234月から5月にかけて開催。
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EASTEAST_
複数のメンバーからなるアートプラットフォーム。取材には「PARCEL」ギャラリーディレクターの佐藤拓、「non-syntax」主宰の金秋雨、アーティストのJACKSON kakiが参加。