〈イケア〉ファンの間で語り継がれている、あるイベントがあります。なんでも夜、誰もいないお店で楽しいことがたくさんあるとか、おいしいご飯がいただけて、お土産も豪華だとか。そして先月、編集部にニュースが。しばらくの間、開催されることがなかったその素敵な会が、なんと3年ぶりに復活するというのです。それはもう、行くしかないでしょう! ということで、我々ギンザスタッフも参加してきました。
「お泊まり会@IKEA港北2017」が開催されたのは、8月の終わりの金曜日。 まずは2階のレストランに集合し、スウェーデン出身のカタリーナ店長を交えて全員でディナーを。この日参加していたのは6組計14名。家族連れから女子2人組まで、バランスよく選ばれていました。噂によるとこのイベント、レギュラーで開催されていた数年前は、かなり倍率が高いことで知られていたそうで、今回の応募者は約200名!
そんなラッキーな方々がそれぞれ自己紹介をしつついただいたのは、こんなスペシャルなディナー。メインは世界三大生ハムとうたわれる「ハモン・セラーノ」の「サルディンボッカ」。イタリア語で「口に飛び込む」という意味で、セージを生ハムでくるんだお料理です。冷製えんどう豆のスープや前菜、デザートも付いたフルコースで、子供たちにはキッズプレートも用意されていました。
ディナーの後にはピーラーを使って地元産の梨「浜なし」の皮むき大会が。これは翌朝のおめざ用で、剥かれた梨はおなじみのプラスチック袋に入れて保存。それにしてもこのサイズにびっくり。
そうこうするうちに「蛍の光」が流れてきました。そう、いよいよお店がクローズし、店内にはお泊まり会参加者と一部スタッフのみに。そういえば、子供の頃、デパートに泊まってみたかったな~とか、昔観たゾンビ映画で夜のスーパーに立てこもる、なんていうのもあったな~とか、思い出してました(笑)。
その後、誰もいない寝具売り場に移動。ご存じのとおり、〈イケア〉の売り場フロアは細かくコーナー分けされていて、家具や雑貨などが完璧にコーディネートされています。それらは家族構成やライフスタイルなどを細かく想定してデコレーションされているのですが、今回の参加者にはそれぞれぴったりのコーナーが割り当てられて、なんとそこで就寝! どのベッドで寝るのかが発表されると、大人も子供も大はしゃぎ! その後、寝具売り場へ移動して、好きなシーツやまくらカバーなどをピックアップ。
時間が30分と決められていたので、みなさん真剣。それにしても、夜誰もいないお店でこんな冒険ができるなんて、ある意味夢のよう。
ちなみに〈IKE港北〉で一番人気の枕はこちら「ローレカ」(¥1,699)。形状記憶なのにこのお値段、しかも高さが2段階あって、好みに合わせて使うことができるというかなりの優れもの。イベント終了後、私もゲットしてしまいました。
寝具をセレクトしたら、1階のセルフサービスエリアへ。レジ前に自分がチェックした大物家具などをピックアップするコーナーですが、この夜は特別に、スタッフによるフォークリストのパフォーマンスを見学。一番上の段は高さが8.1メートルもあり、有資格者でないと操れないスウェーデン製のフォークリフトを使って荷物を出し入れします。女性スタッフの美しい手さばきに見惚れてしまいました。
その後移動したのは、子供たちに大人気のエリア「スモーランド」。普段はキッズしか入れないこの夢の国で、この日は大人たちも一緒になって秘密のパーティー。ボールの海の中にアタリが隠されていて、ゲットすれば景品がもらえる、というゲームに、子供たちはもちろん、大人も大はしゃぎ(笑)。「せーの!」で飛び込んで、かなり真剣に探してました。たまにはこうして童心に返って遊ぶの、必要ですね。日ごろの疲れもストレスも吹き飛びました。
そんなこんなで寝具売り場に戻ってみると、さきほど選んだシーツや布団カバーが、セットされている! あとはパジャマに着替えて寝るだけ、という素敵なVIP待遇にみなさん感激。歯磨きや洗顔などをすませたら、消灯。私個人的には、本当に売り場で寝ちゃうのね、というワクワク感で、なかなか寝付けませんでしたが、最終的にはぐっすり。
翌朝はラジオ体操から。誰もいない早朝の〈イケア〉でラジオ体操というシチュエーションが若干シュールですが、ちょうど夏休み最後の週末だったのでタイムリーですね。ちなみにスタッフの方、着ぐるみで起こしに来てくれました(笑)。
体を動かしたら朝食のブッフェ。クロワッサンやパン、シリアル、ヨーグルトにフルーツ、スクランブルエッグといった内容で、この日のためにシェフが考えてくれたメニューということでした。スウェーデンの家庭でも、こういうブレックファストが一般的らしく、旅先の朝ごはんのように楽しめました。昨晩剥いた梨もここで登場し、朝からハッピーな気分に。
お腹一杯になったところで全てのアクティビティが終了。8時半に解散となりました。参加者の人たちに話を聞くと、「いたれりつくせりでびっくり。応募したときは当たると思っていなかったので本当に嬉しかった」「家で使っている〈イケア〉のベッドと違うもので寝られて、今後買い物をする参考になった」「母と一緒に参加できてよかった。夏休みの最高の思い出!」と大絶賛。山のようなお土産とともに、笑顔いっぱいで幕を閉じたのでした。
そもそも〈イケア〉のお店のバックグラウンドも知ってもらいたい、ということで始まった同イベント。従業員の労働時間の問題や消防法など、いろいろクリアするべき事項もあるそうなのですが、この盛況ぶりを見たら、もっと開催して! という気持ちに。ちなみに〈IKEA港北〉では、毎週日曜日の朝にファーマーズマーケットが開かれていたり、不定期のイベントも多数。10/16(土)にはスウェーデンのお菓子作りのワークショップも開催予定なので、ぜひチェックしてみてください。
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