金髪と笑顔がトレードマーク。ZOMBIE-CHANG名義で活動中のメイリンさんは、作詞作曲だけでなく、ZINEや映像の指揮も手がける多才な女の子なんです!!! そんなメイリンさんが今ハマっているもの、それは「映画」です。いまの気分にぴったりくる1本を紹介。
メイリンちゃんのガール・ミーツ・シネマ06:『カミーユ、恋はふたたび』人生は続いてしまうのである
パリ在住のカミーユは人生の折り返し地点を迎えている。上手くいかない人生の慰めはネコとお酒。そんな彼女は、25年も連れ添った旦那に離婚を言い渡された。旦那は20才の若い彼女を作ったのだ。どん底に落ちたカミーユは、心機一転、パーティーで大はしゃぎするが、酔っぱらって転倒し意識を失う。そして気がつくと、学生時代にタイムスリップしていた!中年の姿のままなのに、なんと周りには10代に見えているらしい。違和感を覚えながらも、今は亡き大好きな両親や個性的な友人らと2度目の青春を幸せに過ごすカミーユ。そして、人生を見つめ直す機会を得た彼女に、恐れていた旦那との出会いが訪れ・・・。
監督・脚本・主演 ノエミ・ルヴォウスキー
Camille Redouble
DVD&Blu-ray好評発売中!
配給: ノーム
© 2012 F comme Film, Ciné@, Gaumont, France 2 Cinéma
結晶作用とニコチン中毒
恋をすれば、
空がもっと広くなる、
星に吸い込まれそうになる。
ヘッドフォンから流れる歌は
風と一緒に私をさらう。
こんなにも美しく世界が映るなら
いっそ“結晶作用“の中に
ずっと住んでいたいものだ。
しかし
そんなものは一生続くわけもなく、
10代の頃、
私は誰とも恋愛関係を長続きさせる事はなかった。
おそらく結晶作用にとりつかれ、
コントロール出来ずにいたんだとおもう。
今現在、
彼がいるんだけど
“結晶作用中毒患者”の私は
沢山の恋をしていた。
その沢山の恋は、
彼の事も、私自身も傷つけていた。
私にとって結晶作用は
タバコみたいなもので、
『辞めようにも、息抜きは必要だから』
とか。
『無いと生きていけないから!』
とか。
『早死にしてもいいから吸ってたいんだ!』
とかとか。
言い訳ばかりして、
人間や、彼や、煙草と、
全く向き合ったことがなかった。
ある日、
大きな喧嘩が原因で彼に
『こんな風になるんだったら、
もうこの関係を終わらせよう』
と言われた。
私は
大きくぶつかれる彼は本当に
“なんて大切な生命体だ!”
と実感し、
『いいえ、正式にお付き合いしたいです。』
と申し出た。
彼は本当に
その時に別れたいと思っていたらしいけど、
心配で別れられなかったらしい。
今は
犬2匹、その彼と私、それからウーパルーパーと仲良く平和に暮らしている。
そして煙草も吸わなくなった。
人生どうなるかなんてわからないけど
もしこの築き上げた関係が終わったとしても
残念ながら人生は続いてしまうのである。