金髪と笑顔がトレードマーク。ZOMBIE-CHANG名義で活動中のメイリンさんは、作詞作曲だけでなく、ZINEや映像の指揮も手がける多才な女の子なんです!!! そんなメイリンさんが今ハマっているもの、それは「映画」です。いまの気分にぴったりくる1本を紹介。
🎨CULTURE
メイリンちゃんのガール・ミーツ・シネマ02:『人生スイッチ』

『人生スイッチ』
仕事の依頼を受けて、指定された飛行機に乗ったファッションモデルのイザベル。話しかけてきた隣の席の男、サルガードが、彼女の元カレ“パステルナーク”のことを知っていた。ところが、元カレの名前を口にした途端、「小学校の教え子だった」「同級生だ」「元部下だ」と乗客全員が彼と関わりがあることが判明。しかも、みんな彼にひどい仕打ちをしていた。息をのみ顔を見合わせる乗客たち。そのとき、CA が発した一言が、機内の空気を凍らせた―。
http://jinseiswitch.gaga.ne.jp/
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発売中
『人生スイッチ』
価格:¥1,143(税抜)
発売・販売元:ギャガ
(C)2014Kramer & Sigman Films / El Deseo
妖精くん
たとえば
シャンプーをする時
後ろにおばけがいるような気がして。
高校を辞める時
何か守ってもらえるものが欲しくて。
ジェットコースターに乗る時
飛行機に乗る時
何かに脅える時。
いつでも心の妖精くんに
話しかけては
なーんか大丈夫だって思えてくる。
中学2年生くらいの頃かなぁ、今でいうインスタグラムみたいに
モバゲーっていうSNSをみーんなやっていて
ハッシュタグで繋がっていくように
コミュニティ掲示板があったりして
“チャット”ができるようになってたんだよね。
そこで出会ってしまった同い年の男の子。 今よりもネットで知り合うという事は 一般的に あまり良い認識ではなかったんだけど。
社会への不満やら、 クラスの子が可愛いとか あのバンドがいいとかダメとか好きとか嫌いとか、 あらゆる事を相談したり 話したりしたり。
彼と連絡する時は 自分が自分でいられるような安心感があった。
それから1年間彼と連絡が続き、 ライブを見るついでに 彼と会う事になったんだけど、 本当のこと言えば めっちゃ太ってて あまりにも背がデカすぎたら シカトして帰ろうって思ってたの。
でもそこにいたのは 細身の 茶色い目をした男の子。 一瞬にして世界がキラキラした。
それから私たちは 定期的にライブに行ったり、 会ったりして いつの間にか高校生になっていた。
お互い学校という 共同生活、理不尽な規律に疑問をもっていた。
“いつの日か彼という存在は 私のアイデンティティの一部となり、 そのアイデンティティの一部はいつの間にか私の心の中に卵を産んだ”
ある日、 彼から “モヒカンをたてて学校へいったら 生徒指導の先生にこっぴどく叱られて 退学しろだの不良だの言われたんだよ” という話を聞いた。
私たちは 不良なんかじゃなくて、えっと、 反骨、、? いや、 あの時の私や彼の考えって 一体なんだったんだろう。
彼は高校を中退し、 私も中退してしまった。
ついこの前久しぶりに彼と会うことになった。 今でも 私や彼の”世間との透明の壁” は解明されなかったけど
彼の頭からは すっかりモヒカンはなくなっていたのだった。
メイリン(ZOMBIE-CHANG)
ZOMBIE-CHANG(ゾンビーチャング)のボーカル、トラック、パフォーマンスすべてを担当。2ndアルバム『GANG!』を3月にリリース。
@meirin_zzz
http://zombie-chang.com/