限られたスペースでもたくさんの服に囲まれたい。少数精鋭のアイテムとミニマルに暮らしたい。異なるタイプを目指す人にとってもきっとヒントになる、多種多様なクローゼットルールを拝見!#スタイルのある収納アイデア
グラフィックデザイナー早崎円馨さんのクローゼット
モダナイズされた和室で少数精鋭が一目瞭然

早崎円馨さんの収納アイデア
早崎さんが部屋兼クローゼットと語るのは、下町の商店街の茶屋を改装したシェアハウスの一室。昔ながらの日本間をベースに、面積の約半分を押し入れが占める。決して広いとは言えないユニークな間取りだが、彼女の自由な整理整頓スタイルも相まって、心のゆとりさえ感じる風通しのいい場所となっている。
「なんとなく和室を避けている人もいる印象ですが、使い勝手の良さで選ぶなら悪くないですよ。幅と奥行きのある押し入れの中にハンガーラックや収納ケースも収まるので動線上はすっきり。スペースに余裕ができて節制しようという気持ちが緩んでしまい、ここに住む前よりも服や物が増えた気がします」
スナップの着こなしやInstagramでの発信が注目を集めるおしゃれ玄人でありながら、ワードローブは予想に反してコンパクト。木の温もりに包まれた空間の中で意外性を放つシルバーを多用しているのも印象的だ。
「〈メタルシステム〉のスチールシェルフの横に置いた扇形のラックは、インテリアに詳しい彼からのプレゼント。収集している花瓶やミニバッグの定位置に。棚の中で目立つ〈エムエーエスユー〉の白レザージャケットは、絶妙にサイズ違いの正規品とサンプルを着回しています。私をイメージして世界に一つだけのデザインを作ってくれた〈ユークロニア〉のセットアップもお気に入り。友人のブランドを中心に、好きな服を着ることが毎日の活力になっています」
Photo_Yuri Manabe Text_Erina Ishida