2023年8月、「MICUSRAT -Loves mucis and art- | Installation in Makuhari New City」においてアーティスト/アートディレクターのYOSHIROTTEN(ヨシロットン)が超大型インスタレーションを発表。その記録映像が公開中だ。作品群「SUN」が公園や浜辺などさまざまなシチュエーションに設置され、移ろいゆく時と光を表現している。
YOSHIROTTENのアートインスタレーション記録動画が公開
陸・海・空を舞台にした代表作「SUN」の展示をたどる
不思議な浮遊感のあるSF的世界観に、ポップな色彩。独自の作風でアートディレクターとしても活躍するYOSHIROTTENはまた、一人の作家でもある。彼がコロナ禍で一年間毎日一枚描き続けた作品群が「SUN」だ。鏡のように周囲の色を反射する"銀色の太陽"をイメージし、長方形の中に大きな円を置いた構図をデジタルで着彩。全365枚となった「SUN」は、2023年8月18日(金)から20日(日)まで幕張新都心で大規模インスタレーションとして展示された。その風景を収めた動画が公開中だ。
本展示は、音楽フェスティバル「サマーソニック」と、音楽と文化の融合を目指すプロジェクト「MICUSRAT -Loves mucis and art-」の連携によって、幕張の地で実現したもの。都会でありながら海も近く自然豊かな場所は、作品の可能性の幅広さとマッチ。公園や庭園、ビーチ、水上、茶室といった実に多彩なシチュエーションに、大型ボードやスクリーンにのった「SUN」が並んだ。
一枚たりとも同じ色付けがされていない「SUN」は、一刻一刻と移り変わる太陽の姿や自然そのものを表しているかのよう。公開中の動画では、展示空間のムードや、作品と来場者とのインタラクションを感じることができる。
その後11月末には、YOSHIROTTENの故郷である鹿児島の海辺(ユクサおおすみ海の学校ビーチエリア内)にてアンビエント音楽とともに夕陽と作品が向き合うインスタレーションが設置された。
また、鹿屋市のデザインホテル「kotobuki hotel」にも作品が展示され、宿泊しながら楽しむこともできる。
環境が変わると銀色の太陽はどんな表情を見せるのか。今後も「SUN」の行方を追いたい。
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【YOSHIROTTEN『SUN』Installation】
Text_Motoko KUROKI