2月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新刊をご紹介。
🎨CULTURE
死者に与えられた時間は7日間。英ブッカー賞受賞作『マーリ・アルメイダの七つの月』
2月のG’s BOOK REVIEW
『マーリ・アルメイダの七つの月』
シェハン・カルナティラカ
![(山北めぐみ訳/河出書房新社/上・¥2,970、下・¥3,080)](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fapi.ginzamag.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2024%2F02%2F324263d319130c5ddc6653bea0c12a7e.jpg&w=3840&q=75)
1990年のコロンボ。戦場写真家のマーリは自分がなぜか冥界に来てしまったことを知る。内戦終結の鍵を握る写真をなんとかして発表したいマーリは現世にいる恋人と親友に接触しようとするが、死者に与えられた時間は7日間。あの世とこの世を行き来する彼が知った事実とは──混沌と喧騒が生むめくるめく疾走感は体験の価値あり。スリランカ出身の作家による2022年の英ブッカー賞受賞作。
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Recommender_北村浩子
今月心に残った一文。《私は、嵐が見たい。次の嵐が見たい》(雨宮まみ『40歳がくる!』より)