住空間を形作る、家具と壁。そこに合わさるものの一つとしてポスターに焦点を当て、家具とポスターのバランスを探究する展覧会『POSTERS×FURNITURES』が開催中だ。「バッグ ブリリア アート ギャラリー」にて2024年3月31日(日)まで。
展覧会『POSTERS × FURNITURES』でインテリアを考える
家具とグラフィックデザインの相互作用とは
毎日を過ごす場所は、好きなもので飾りたい。でも、適当に並べるだけだと何かしっくりこないこともしばしば。“もの”同士の相性があるからだ。そんななか、インテリア内での「壁にかけるビジュアル」と「ファニチャー」との相互作用を探るという斬新な視点をもってきたのが、展覧会『POSTERS × FURNITURES』だ。壁に寄り添う家具と、その壁を彩るポスターというバランス。住まいを構成するこの2要素をどう選び、どう組み合わせるか。クリエイティブユニットKIGI(キギ)のディレクションのもと、モダンファニチャーと日本のグラフィックデザインが共演する。
インテリアを考えるときは、つい大きいものから決めていきがち。けれど本展では、家具からポスターを選ぶのはもちろん、ポスターを起点にするという発想も提示。心惹かれる平面ビジュアルに合わせて部屋を組み立てる面白さに開眼すること、間違いなし。
登場する家具のセレクトは、バウハウス的哲学を引き継ぐドイツの〈テクタ〉の製品を中心に「アクタス」社が協力。ポスターは、日本のグラフィックデザイナーやアーティストの作品を扱うサイト「POSTERS」から出品される。200点近くが壁一面に掲出されるコーナーもあり、すべて会場でのオーダーも可能。出展作家の関連グッズも取り扱われる。
テレワークなど、家で過ごす時間がさらに長く多様になってきた昨今。大切な空間を自分らしく整えるヒントをもらいにいきたい。
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【POSTERS × FURNITURES】
会期_開催中〜2024年3月31日(日)
会場_BAG-Brillia Art Gallery-
住所_東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル1F
開館時間_11:00〜19:00(月曜休館)
*入場無料
Text_Motoko KUROKI