俳優を輝かせ物語を彩る衣装は映画の見どころ。日頃からコーディネートを提案する16名が認めるコスチュームが魅力的な一本を教えてもらった。連載 #ファッションで選ぶマイベスト映画 より。
🎨CULTURE
スタイリスト榊原優佳が選ぶ、衣装が魅力的な映画『ローラーガールズ・ダイアリー』
ファッションで選ぶマイベスト映画vol.11
『ローラーガールズ・ダイアリー』
(2009)
好きなテイストを探して
冒険する等身大の姿がいい
推しのジャンルを挙げるならば、青春系一択だと断言する。
「田舎の素朴なティーンであるブリス・キャベンダーの服装は、生き方と同様に自分のスタイルを模索しているように見えます。ワードローブはTシャツと柄物スカートが中心。バイト先のファミレスでは制服である豚モチーフのエプロンに、タイダイのトップを合わせています」
そんな彼女の冴えない毎日は、ローラースケートとの出合いによって一変。おまけに彼氏もできる。
「ロマンティックな夜を過ごした朝、ブリスはボーイフレンドにロックTを貸してあげます。後日、他の子がそれを着た写真を目撃するんですよね…。ショックを受ける光景はあるある過ぎて、いつまでたってもソワソワする。青春系最高!」
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榊原優佳
さかきばら・ゆか>> ティム・バートンの世界観に触れ、ゴシックカルチャーに傾倒。特に『フランケンウィニー』のフシギちゃんがどんぴしゃ。
Text&Edit_Mako Matsuoka