地球が抱える問題に対し2030年までの解決を目指すSDGs目標。ファッション界にもその波は到来、素敵なアイテムはいまやサステイナブルが常識!骨太なメッセージを着こなして。
〈パリジェンヌ エ アロー〉〈カルロッタ レイ〉〈バウム・ウンド・ヘルガーテン〉の個性派ブランドが掲げる “SDGs”。アイテムから考える地球のこと vol.5

PARISIENNE ET ALORS
ミニコレクションで無駄なくおしゃれに
今季本格上陸を果たした〈パリジェンヌ エ アロー〉。タイダイ柄のシャツとサイドスリットスカートは100%リサイクルポリエステル製と、エコでありながらデザイン性を意識したガーリーモードな提案になっている。デザイナーのローリー・ティルマンが掲げるのは、未来の世代のために地球を守ること。余剰在庫を生まないよう2カ月毎にカプセルコレクションを展開、また職人技術の維持とカーボンフットプリント削減のためほぼすべてをフランス国内で生産。売り上げの一部のドネーションも行っている。
CARLOTHA RAY
フラットサンダル 各¥29,000(カルロッタ レイ | ピーアールワントーキョー Tel: 03-5774-1408)
優しい天然カラーのヴィーガンフットウェア
マダガスカル産の天然ゴムを使った100%ヴィーガンのビーチサンダルが話題を呼んだ〈カルロッタ レイ〉から、秋冬はシューズコレクションがお目見え。ベースは植物ベースのラテックスを抽出した天然ゴムを使っていて、ギャザーとリボンが愛らしいサテン部分にはプラスチックボトルを再生したエコサテンを採用。植物由来のナチュラルな染料を使用したスモーキーな色合いにも心くすぐられる。いずれもイタリアのオーガニック業者から調達。デザインはパリ、製作はイタリアで行われている。
BAUM UND PFERDGARTEN
シアーワンピース ¥22,000(バウム・ウンド・ヘルガーテン | ユニット&ゲスト Tel: 03-5725-1160)
SDGsを掲げるデンマークの先駆者
エキゾチックなボタニカル柄のワンピースは、大胆な色使いやプリントが人気の〈バウム・ウンド・ヘルガーテン〉より。リサイクルポリエステルを使った代表的なスタイルだ。1999年の誕生で、デンマークでは先駆け的存在。女性デザイナーデュオそれぞれの名前がブランド名となっている。25周年を迎える2024年をゴールに、SDGsに基づく4つの達成目標を掲げていて、ビジネスの透明化やプラスチックの使用削減、労働環境への対応など具体的な指標やガイドラインを設定。詳細はウェブにて公開されている。
Photo: Hiromi Kurokawa Styling: Yuka Sakakibara Text&Edit: Aiko Ishii