美しい三日月形が印象的な、ニューアイコンバッグ。クラフトマンシップあふれるその制作ノートを覗いてみた。
👗FASHION
ニューアイコンバッグ〈プラダ アーケ〉の秘密
Prada Arqué
確かな職人技術に支えられ、モダンな女性像を提案し続ける〈プラダ〉。昨年デビューしたバッグ〈プラダ アーケ〉には、ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズの感性が詰まっている。三日月形のボディと曲線を描くハンドルからなる、シックなホーボーバッグ。佇まいは凛としていて上品だ。そこでは“美”の観念が現代的にフレッシュに再解釈されている。そして、パネル状のパーツの切り出しや縫い合わせといった工程には、イタリアのレザー加工の伝統が息付く。1枚の革から始まる仕立てを追っていくと、熟練の手仕事の美しさが見えてくる。
Prada Arqué
6 プライヤーを使ってバッグの形を整える。この作業によって、洗練されたシルエットが叶う。
最終チェック後、完成。多様な色や素材がそろう。左〈プラダ アーケ〉スモール レザー ショルダーバッグ ¥401,500 右上から時計回り 同 プリントレザー ショルダーバッグ ¥467,500、同 スエード ショルダーバッグ ¥390,500、同 シアリング ショルダーバッグ ¥451,000＊全て予定価格（以上プラダ | プラダ クライアントサービス）
1 どんなバッグも、まずは紙の上で生まれる。二本のカーブが出合ったようなフォルムが丁寧に描き出された。
2 クレッセントシェイプの型紙をスムースレザーにあてて手作業でカット。
3 フロントパネルにはトライアングルロゴ。ファスナー部分と合わせて組み立てる。
4 底バンドにショルダーストラップを沿わせていく。端の金具で2種類のハンドルを付け替えられる。
5 手を添えながら、ストラップを貼り付けるためのステッチを進める。
Text_Motoko Kuroki
