お変わりはないでしょうか?
最近思うのです。私たち、夢を見られなくなっていますよね。たった3年、諦める選択を強いられただけで、好きだったことを忘れてしまった気がするのです。
たとえば、私の場合なら、演劇や美術展に行く機会が激減しました。チケット争奪戦が面倒くさい、予約じゃなくてふらっと気が向いたときに行きたい。これは劣化なのか、老化なのか、はたまた進化なのか、よくわからないなと思っています。
それでも、お気に入りのレストランが閉店になると聞けば、万難を排して時間を作って行列に並ぶわけです。その分、仕事が押す、映画を見るのを諦めるみたいな現象は起こるのですが。
なるほど、今やりたいことは、好きなお店にさよならを言いに行くことで、それ以外はそれほど強く望んでいないのだと気づきました。
だから、きっと、“取り戻そう”としなくていいのでしょう。昔に戻らなくていい、淡々とやっていけばいいのでしょう。