まばたきをする間に9月が終わって、夏から秋へ季節が変わろうとしています。
この前、やっと国立新美術館で開催された「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」を観てきました。
前半は絵画、後半は現代アートという構成で、自然の美しさ、一瞬の揺らめきをキャンバスに留めようとした時代から人工的な光を使って表現する時代に変わっているのだなと感じました。
アートって、同じ場所に留まれないんですよね。
神代の時代の光、火山の噴火、聖なる輝き、日没の美しさから影や色、形で見せる手法に変わっていき、人間とはなんて贅沢な生き物なのだろうと思います。
もっと新しい物を、もっと違う何かを、それは知っている、もうわかっている、飽きた、他に何があるの? そうやって、みんな、ギリギリのところに追い込まれ、天才的なひらめきによって次が生まれます。
そして、それは、すぐに消費され、無限のループが続いていくのです。