まだ、夏の暑さが残る夜、旦那が肩を落として帰ってきました。
無言で玄関のドアを少し開けて、猫脱走防止の扉の間に座ります。「どうしたの?」「逃げちゃった」違うでしょう、逃がしちゃったでしょう!
うちには、猫が4匹いて、そのうちの1匹がお散歩猫なのです。猫と暮らし始めた時に猫の学校に通ったら、そこで「災害に備えて猫もハーネスつけて散歩させ、外や人に慣らしたほうがいい」と言われて実践した1匹なのです。
結論から申し上げますと、猫に散歩はいりません。テリトリーが広がって毎晩外に出たがり、大変です。
抱っこ散歩に切り替えても、「下におろせ、匂いを嗅がせろ」され、隙を突かれて逃げられたりするわけです。玄関に布団を持ち出して待っていたら、明け方、澄ました顔で戻ってきました。
土地勘があるって素晴らしい。でも、外に出さないことが一番です。そして、しみじみ思ったのです。4匹がうちにいる当たり前が、幸せだと。