“若くても老けている”が蔓延中!データを元に今と昔を比べたら今どき女子は老化の危機に晒されているという事実が。ナニが問題?どう解決すべき?“老け”が進む前にスタディ。
みんな歯周病予備軍?若老けチェックで体の老化を阻止する!

みんな歯周病予備軍!?歯周ポケット保有者は30%超え
25歳から34歳の4mm以上の
歯周ポケットを有する人の割合の推移
参考: 厚生労働省 「平成28年 歯科疾患実態調査」
歯周ポケットとは歯と歯茎の間にある隙間。溝が2mm以上になると歯周病菌の原因であるプラーク(細菌の塊)が生息している証拠と言われている。「歯周病は多くの場合、本人が気づかないうちに進行しますが、初期症状として歯茎の腫れや口臭などが生じます。重症化すれば土台となる骨にまで影響し、歯がグラついて歯列が悪くなったり抜けてしまうケースも。また、近年では糖尿病などにも関係していることがわかっています」(石原さん)。歯茎から出血する人は特に要注意!
solution!
☑歯を磨くときは、歯と歯茎の境目にしっかりとブラシを当て、歯周ポケットを意識的によく磨くようにする。
☑デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間のプラークにも毎日、アプローチする。歯磨き時の習慣に。
☑1年に1、2回のペースでクリニックに行き、プラークや歯石を取り除くスケーリングなどのメンテナンスを受ける。
ケアのお供もアップデートを。
平均出産年齢は5歳上昇
卵巣の疲弊がノンストップ
第1子出産時の平均年齢の比較
参考: 厚生労働省 「平成29年 人口動態統計」
初産時の女性の平均年齢は25.7歳から30.7歳へ。ひとりが一生の間に産む子どもの平均数も1940年代の4.3人から2016年には1.4人にまで落ち込んだ。「多産だった戦前の女性が生涯に生理になるのは50回程度だったのに対し現代女性の推定月経回数は450回。月経・排卵は爆発のようなもので卵巣や子宮内膜にかかる負担は膨大。生理の回数が増えることで卵巣や子宮が疲弊し、子宮内膜症や子宮体がん、卵巣がんも増加しています」(対馬さん)
solution!
☑ひどい生理痛は見逃さない。信頼できるクリニックを近所に見つけて、不調を感じたらすぐに駆け込んで。
☑子宮内膜症やそのほかの疾患の徴候がないか、年に
1回はクリニックで超音波検査や細胞診検査を受ける。
☑低用量ピルを飲んで排卵を止める(10年以上飲んでいた人は卵巣がんのリスクが8割減るというデータも)。
歩数は14年で500歩減
筋肉と骨の危機
20〜29歳女子の1日の平均歩数
参考: 厚生労働省 「平成15年・平成29年 国民健康・栄養調査」
ジムに通う人は増えても、歩くという一番ベーシックな運動はおざなりな人が増加。約500歩は実は約5分で歩ける距離だけれど、毎日の“500歩マイナス”を長いスパンで捉えるとれっきとした運動不足の原因に。「歩くなどの日々の運動を怠ると筋肉は20〜30代をピークに年に約1%ずつ減っていきます。筋肉量を維持できないと代謝が落ちるほか、姿勢も悪くなりやすい。そして将来的には骨粗鬆症を発症して、老化を早める危険が」(田路さん)
solution!
☑理想は1日に1万歩!まずは自分が日々、何歩歩いているかを把握する。スマホアプリなどで毎日チェックして。
☑一駅前で降りて歩いたりエレベーターに乗らないようにするなど、歩数を増やすための自分なりのルール作りを。
☑動くときは常に姿勢を正しお腹を凹ませるようにして体幹を鍛える(歩数不足を補うための補助的な筋トレに)。
脚力アップを助ける品に注目。
話を訊いた方々
石原裕一さん
日本歯周病学会専門医。(公財) ライオン歯科衛生研究所東京デンタルクリニック副院長。
対馬ルリ子さん
医療法人社団ウィミンズ・ウェルネス理事長、女性ライフクリニック 銀座・新宿 理事長。
田路めぐみさん
松倉クリニック医師。7月に『東大医師が教える最強の育毛革命』(集英社)を上梓した。
Photo: Yoshio Kato Collage: Ayame Ono Text: Chihiro Horie