書棚を眺めると、その人の脳内をのぞいたような気になるもの。本に囲まれた生活を送る人の読書時間はどんなだろう?みんなのパーソナリティを反映する本棚を取材しました。
アートを入り口に。読書の領域は広がり続ける
本棚と私の愛読書vol.03 Sister オーナー 長尾悠美
長尾悠美
Sister オーナー
「友人に教えてもらった本を読むのがほとんど。先入観に左右されず、すすめてもらった本は全部目を通すスタンスです。自宅に置く本は厳選して、あえて本棚は設けず、省スペースを心がけています」
自身が営むセレクトショップ「Sister」では毎年の国際女性デーに合わせて、アーティストとのコラボレーションイベントを企画してきた。近年は売り上げを使ってジェンダー関連の本を購入し、図書館や児童館へ寄贈。そんな経験を通して、長尾さんの読書の領域も広がりを見せ、フェミニズム、ジェンダー、哲学、社会学の本が現在のスタメンだ。
「アートを入り口として、その背景にある思想へと、自分の興味も膨らんでいきました。最近、映画『哀れなるものたち』の原作小説を読んでいて、フェミニズムとアナキズムの関連性が気になり、『くらしのアナキズム』(松村圭一郎著)を読み始めることに。出合った本で触れられているキーワードやアーティストはどんどん掘っていきますよ!」
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Photo_Changsu Text&Edit_Sakiko Fukuhara