書棚を眺めると、その人の脳内をのぞいたような気になるもの。本に囲まれた生活を送る人の読書時間はどんなだろう?みんなのパーソナリティを反映する本棚を取材しました。
NZ生まれの翻訳家が収集するヴィンテージブック
本棚と私の愛読書vol.02 翻訳家 キャサリン・リーランド
キャサリン・リーランド
翻訳家
部屋の主役は全長4メートルほどの本棚。8割は夫であるライター、鍵和田啓介さんの持ち物で、キャサリンさんのセクションは2枠だそう。
「インテリア、料理、ファッションに関するヴィンテージブックが多いかな。洋書が充実している池袋のブックオフがお気に入り。ニュージーランドで見たことがある本が東京にあるとなんだか不思議な気持ちになりますよね(笑)」
休日はフリマやイベントに出向き、ニッチな買いものを楽しむ夫妻。収集癖も止まることを知らず、“オブセッション”の矛先は日々変化している。
「来日してすぐにハマったのは都築響一さんの本。喫茶店に夢中だった時期もあるし、同人誌をディグしていたオタクの時代もありますよ!ずっと集めているのは国内外、さまざまな年代のイラストレーション・ブック。他分野にも通じることかもしれませんが、ある時代に生きた人たちの生活のディテールが垣間見られる本に惹かれるのかもしれませんね」
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キャサリン・リーランド
ニュージーランド生まれ。日本のサブカルチャーに興味を持ち、語学留学を機に来日。アート関連の翻訳やモデル業を行う。この日はバービー人形をリメイクしたリングを右手中指に。
Photo_Changsu Text&Edit_Sakiko Fukuhara