リビングでもっとも大きく存在感があり、多くの時間を過ごすであろう場所に置かれる家具がソファ。インテリアの主役であり、癒しの空間とも言えるものだ。女性とソファの関係性はまさに十人十色。そこに広がる持ち主だけの小宇宙を覗いた。
斉藤くみさん、大野京子さん etc. ファッション業界人のソファと私の小宇宙

斉藤くみさん
スタイリスト
BRAND TRUCK FURNITURE
SINCE 2013
COMMENT 「座り心地が最高。“沼”と呼ぶくらい横になると起き上がれない(笑)」
ソファは家の中心。存在が強すぎず
暮らしになじむものがいい
「家族が大半を過ごすスペースをリビングに設定した家づくりをしています。その空間でソファは特に大きな家具ですから、派手すぎず、主張しすぎず、自分たちの暮らしにしっくりとなじむことがなによりの条件ですね。〈TRUCK FURNITURE〉のFK SOFAはコーデュロイのぬくもりと、包み込まれるような座り心地が魅力」
浅田ちひろさん
ウェブストア〈SARTORIA LIFE〉店主
BRAND FRENCH ANTIQUE
SINCE 2009
COMMENT 「フルフラットにまでなるリクライニング機能に感動しました」
デザインと機能の才色兼備にひと目惚れ
「1900年代初頭のアンティークで、本来はガーデンチェアとして使われていたらしいです。目黒通りのクラスカの蚤の市で遭遇。フォルムと真鍮の脚、アイアンフレームのサビ具合もカッコよくて、ビビッときました。シートのフレームが手前に広がる仕組みで、フラットになるから昼寝するのにもってこいなんです」
青山有紀さん
料理家
BRAND made in Philippines
SINCE 2008
COMMENT 「1.5人掛けの程よい幅、型崩れしにくい、上質な籐がお気に入り」
日当たりのいい場所に置いて、リラックス
京都に引っ越して約3カ月、今は新居のリノベーションが完成するまでの仮住まい中ですが、この籐のソファだけは運び込みました。インテリア関係の仕事をしている夫がマレーシアで買い付けた現行品です。一生、手放さず、私の暮らしに寄り添ってもらうつもりでいます
大野京子さん
〈pelleq〉デザイナー
BRAND SERGIO RODRIGUES
SINCE 2014
COMMENT 「柔らかな子牛革をレザーストラップで調整するクラシックな形がいい!」
NYの家具屋から取り寄せた、
ブラジル家具の代表作
「ブラジル人デザイナーの〈セルジオ・ロドリゲス〉のモーリチェアを愛用し始めて、5年経ちました。ブラジル、ドイツ、NYと世界中で購入できる場所を捜索し、最終的に、自分たちで育てていける現行品をNYの家具屋から取り寄せました。ふくらはぎまでもふっとのせられる柔らかいレザーの感触は格別です。もちろん、フォルムも魅力。なんというか、座ってなくてもその存在感がリラックスにつながるんです」
Photo: Akemi Kurosaka (STUH), HAL KAZUYA Text&Edit: Kaori Watanabe (FW), Nobuko Sasaki (tampopo)