「As Above, So Below(下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし)」とは、医学の源・錬金術の基本が刻まれたエメラルド・タブレットにある名言。大宇宙(星)と小宇宙(植物や人間)は連動している!というわけで、中世には7つの星と関係するハーブによって病の治療が行われたとか*。本連載ではセラピストの田嶋友美が毎月ハーブをセレクトし、12星座別のはたらきと取り入れ方を紹介。ロマンチックに癒やされたい。
星とハーブでセルフケア5月編 月&ジャーマンカモミール
インナーチャイルドを癒やす
月&ジャーマンカモミール
月は地球に最も近い天体で、満月のとき、月の引力が最大になって海は満潮になります。そうした月のサイクルは、女性の体のリズムにも影響を与えているといわれています。占星術において月は、無意識で無防備な子どもの頃から変わらない素の自分、インナーチャイルド(内なる子ども)や、母性や母子関係を象徴しています。
その月と連動しているハーブは、ジャーマンカモミール。白い花びらの可憐な花で、家庭の民間薬として世界中で使われてきました。ピーターラビットのお話のなかで、お母さんうさぎが疲れて帰ってきたピーターにカモミールティーを作ってくれるシーンがあります。日本名はカミツレ。1962年まで日本薬局方に収載され、日本でも医薬品として認められていました。
爽やかな風と鮮やかな木々の緑が心地よい季節。環境の変化によるストレスなどで疲れが取れなかったり、なんだか気分が優れないと感じたとき、あなたの中の無意識の子どもをジャーマンカモミールのケアで癒やしてあげましょう。
あなたはジャーマンカモミールでどうなる?
月と連動するジャーマンカモミールが本来のあなたらしさを強調し、バランスを整えてくれるはず!
☆牡羊座☆
つい怒りっぽくなってしまうときは、ファンタジーの世界を旅してみましょう。
☆牡牛座☆
頑固に自分の考えを押し通そうとしていたら、公園で裸足になって大地に触れてみましょう。
☆双子座☆
飽きっぽくなったと思うときは、友達とたくさんおしゃべりして過ごしましょう。
☆蟹座☆
感情に振り回されているときは、親しい人と一緒にゆっくりお茶をしましょう。
☆獅子座☆
孤独を感じてしまうときは、仲間同士で楽しめるイベントを企画してみましょう。
☆乙女座☆
仕事に打ち込みすぎていたら、ゆっくりお風呂に入ってボディケアをしましょう。
☆天秤座☆
妥協がくせになっていたら、美しいものを探しに出かけましょう。
☆蠍座☆
思い込みが激しくなっていたら、一人だけで好きなことをして過ごしましょう。
☆射手座☆
落ち着かない気分のときは、スポーツをして体を動かしましょう。
☆山羊座☆
人に厳しくなってしまっていたら、ベランダで植物を育ててみましょう。
☆水瓶座☆
偏屈な人になっているときは、最新のガジェットを試してみましょう。
☆魚座☆
現実逃避していると感じたら、夢日記をつけてみましょう。
これならできる!
ジャーマンカモミールのミルクティー&インフューズドオイル
《ジャーマンカモミールのミルクティー》
・ジャーマンカモミールのドライハーブ ティースプーン山盛り2杯
・牛乳 200ml
ゆったりとリラックスして心も温めてくれます。蜂蜜を入れて甘さを加えるのもおすすめ。
《ジャーマンカモミールのインフューズドオイル》
・ジャーマンカモミールのドライハーブ 20g
・スイートアーモンドオイル 100ml
美容オイルやマッサージオイルとして、保湿や肌荒れの予防に。3か月ほど保存できます。キク科アレルギーのある方は稀にアレルギーを起こす場合があります。
おすすめのジャーマンカモミールは、10g単位の量り売りでドライハーブを購入できる豪徳寺のアロマ&ハーブショップ「カモミール」のもの。詳細、購入はこちら。
*古代ギリシャ時代、森羅万象は火・地・風・水の4つの元素で作られているとされました。後にそれらはそれぞれ熱/乾・冷/乾・熱/湿・冷/湿という性質を持ち、人間の健康状態や人格などの性質を決める4つの体液(血液・粘液・黒胆汁・黄胆汁)と対応するとされました。4つの性質は天体の運行と連動していて、太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星の(当時認識された)7つの星のうちのいずれかの支配を受けていると考えられたのです。
田嶋友美
アロマセラピスト。植物療法のアトリエ、ルモンド・ボタニークにて、アロマテラピーやハーブなどを使い、こころとからだを癒すためのワークショップやレッスンを行う。http://lemondebotanique.tumblr.com/
くらちなつき
イラストレーター。人物、植物、インテリアなどを描くファッションイラストレーターとして活躍中。http://koke713irasutopupe.wixsite.com/kurachinatsuki
Edit: Sayuri Kobayashi