丸の内仲通りは、東京駅の目の前にある丸ビル近辺から有楽町の方まで通るメインストリート。ここを通る時は、ちょっと外国気分。両サイドに整然と並ぶ高層ビルと、幅広の石畳の道、並木沿いに続くお店もゆったり、スケール感が日本ぽくないのかも。ニューヨーク、ワシントン、シカゴ。どこかアメリカの都市を旅した記憶がよみがえる。約1.2kmに及ぶこの通りも、毎年11月になると街路樹に一斉に明かりが灯り、その気分がいっそう高まる。
この時期、街のあちこちにイルミネーションはあふれている。カラーバリエーションやモチーフを象った(かたどった)、もの、光り方が変化するものとか、多種多様だ。でも、丸の内のものは暖かみのある電球色(シャンパンゴールドというオリジナルカラーのLED)のみ。チカチカしたりもしないし、いたってシンプルだ。道行く人はカップルだけじゃなくて、家族連れとか友達同士も多い。このエリアの主であるビジネスパーソンもいる。そういう普段の風景に溶け込んでいるのも、なんかいい。
今年はイルミネーションの点灯当日に新たな商業ゾーン「二重橋スクエア」もオープンするし、仲通りを抜けた先にある東京ミッドタウン日比谷周辺もイルミネーションを展開する。お散歩にはじゅうぶんな距離だ。ウィンドウショッピングも兼ねてそぞろ歩くうちに、今年はどんなクリスマスプレゼントをあげようかな?なんて想像が膨らむ。道すがらギフトを買って、包みを手に歩けば、ますます気持ちも盛り上がる。少し冷えたら、ちょっと休憩、ホットココアでも飲んだりして。外国気分に浸る、冬の散策はまだまだ続く。