ゴッホやマリリン・モンローなど、古今東西の絵画や写真の人物に扮するという独自のスタイルが光る現代美術家・森村泰昌。現在、東京・京橋のアーティゾン美術館では、その新作を中心とした展覧会「ジャム・セッション M式『海の幸』—森村泰昌 ワタシガタリの神話」が開催中(~2022年1月10日)。そんな森村の世界観に強く憧れ、アーティストとして多彩な活動を展開するコムアイが、アーティゾン美術館を訪ねた。
ポップでキャッチー、でも奥深い。コムアイも追いかける現代美術家・森村泰昌の新作展覧会をチェック

世界的に活躍する現代美術家・森村泰昌が美術館のコレクションとセッションした新作を中心とした展覧会「ジャム・セッション M式『海の幸』ー森村泰昌 ワタシガタリの神話」が、京橋のアーティゾン美術館で始まった。森村が描かれた人物に変装し、独自の解釈を加えて再現するセルフポートレイトシリーズは、自らと他者の人生が重なりあっていくことの魅力を湛える。
今回森村がセッションするのは、明治期の天才画家・青木繁。青木の代表作《海の幸》をベースに、大阪万博や渋谷のギャル文化なども描きながら、明治期以降の日本の変遷をたどり、その行く末を問う新作を披露している。館のコレクションより青木作品約10点と森村作品約60点、重層的な展示構成だ。ビビッドな壁や円環構造が特徴の会場空間に、まるで絵画のような森村のセルフポートレイトが美しく映える。
今年、コムアイは『セルフ・ポートレイト』がテーマの展覧会に参加したばかり。それだけに、森村がコロナ禍に一人アトリエで完成させた膨大な量の新作を目の前に感極まると同時に、これからの創作インスピレーションも湧いたという。
さらにコムアイの興味は、館内のミュージアムショップに移る。「可愛い!」。3色展開のTシャツやフェイスタオル、ロールメモ……森村の新作アートがプリントされた本展の関連グッズに、コムアイが思わず声をあげた。コムアイの一押しはマグカップ。愛らしいサイズ感のマグカップに、森村独自の表現世界がギュッと詰め込まれている。
ノースリーブトップ / NHOJ(ジョン) ¥29,700(税込)、スカート / NHOJ(ジョン) ¥28,050(税込)、チュールスカート(ベアトップとして着用) / NODRESS(ノードレス) ¥26,400(税込)、その他スタイリスト私物
お問い合わせ先 : THE FOUR-EYED (ザ・フォーアイド) info@thefoureyed.com