“持続可能”な旅を推進する新時代のトリップスタイル

ニュージーランドといえば、手つかずの大自然を堪能するネイチャーアイランドの代表国であるが、ウィズ・コロナの新時代を迎え、その注目度が一気に加速。いち早く国境を閉鎖し、パンデミック対策に取り組んだ姿勢が世界中から高く評価されているのだ。さらに、昨今のサステナビリティへの関心から、“環境保全先進国”としても広く認知されている。

また、壮大な自然を満喫するアウトドア・アクティビティの数々は、ソーシャルディスタンスの側面からも人気が高い。想像を絶する美しい景観と圧倒的な開放感を誇る天然フィールドで楽しむキャンプは、流行真っ只中にある日本人にこそ、ぜひ体験してほしい。
ニュージーランドは、世界有数のカフェ大国

もうひとつ注目したいのがカフェカルチャー。ニュージーランドは、一人当たりのコーヒー焙煎業者の数が世界一と言われており、キウイ(ニュージーランド人の愛称)にとってコーヒーは、日常生活に欠かせない存在。さまざまなコーヒーベンダーを訪れては、お気に入りを見つけて楽しむのが日課となっているという。ニュージーランドの首都ウェリントンでは、一人当たりのカフェの数が大都市ニューヨークを凌ぐほどなんだとか!そんなコーヒーを愛するニュージーランドでは、独自の文化が発展。象徴的なメニューといえば、湯にダブルショットのエスプレッソを注ぐロングブラックと、エスプレッソに少なめのフォームでたっぷりのミルクを加えるフラットホワイトだ。豆の風味が引き立つ飲み方としても脚光を浴びているこのスタイルが、実は日本でも手軽に味わえるとコーヒー好きの間でちょっとした話題に。
東京で味わう本格“NZスタイル”のカフェ3選
東京・カフェカルチャーの聖地として新たに注目を集める清澄白河には、コーヒー・ニューウェーブの台頭“NZスタイル”が堪能できる人気店が2つも存在。また、奥渋谷にはクリエイターからの支持も厚いコンセプチュアルなお店も。5月2日より遂に国境再開を果たし、益々目が離せないニュージーランド発祥のコーヒースタイルは、日本でも確実に浸透中。まずは、GINZAセレクトの3店舗からトライしてみて。
Allpress Espresso Tokyo Roastery & Cafe
1986年にニュージーランド最大の都市、オークランドで産声をあげた「オールプレス・エスプレッソ」が、川と運河に囲まれた下町情緒あふれる清澄白河を世界6都市目の旗艦店の地に選んだのは2014年のこと。すぐ近くに木場公園があることも、緑豊かなオークランドの街を彷彿とさせるため、出店の決め手になったそう。1968年に建てられた木材倉庫をリノベーションしたカフェはロースタリーも併設している。自店のバイヤーが中南米、アメリカ、アジア太平洋地域に赴いて調達した高品質のコーヒー豆を焙煎。始終漂うロースト仕立ての香ばしいアロマに、心も解ける。店舗を代表する「オールプレスブレンド」で作るフラットホワイトは、ミルクによって口当たりはなめらか。豆が持つ複雑なフレーバーを存分に味わえると評判だ。