バッグやシューズのサンプルやプロトタイプの製作、素材開発を行う物作りの心臓部、グッチ アートラボを女優・橋本愛さんが探訪。歴史とともに進化し続ける伝統の職人技の数々に触れた。
ジャケット ¥330,000、ボウタイシャツ ¥132,000、パンツ ¥132,000、ブーツ ¥113,300(以上グッチ | グッチ ジャパン)
職人の手から手へ引き継がれる アイコンバッグの物語
バッグやシューズのサンプルやプロトタイプの製作、素材開発を行う物作りの心臓部、グッチ アートラボを女優・橋本愛さんが探訪。歴史とともに進化し続ける伝統の職人技の数々に触れた。
ジャケット ¥330,000、ボウタイシャツ ¥132,000、パンツ ¥132,000、ブーツ ¥113,300(以上グッチ | グッチ ジャパン)
正面玄関の扉を開けると真っ先に目に飛び込む赤く大きな螺旋階段。ラボという響きとはかけ離れた光景が広がっている。
グッチ アートラボは、ブランド誕生の地である古都イタリア・フィレンツェの中心地から30分ほど車を走らせた、カセッリーナエリアで2018年から活動を開始。3万7000㎡にも及ぶ敷地内には、バッグやシューズなどのサンプルやプロトタイプを作るための機械と作業台が並ぶ広々としたスぺースがあるかと思えば、素材開発や耐久性実験のためのパソコンと精密機器が置かれただけの小さな個室もある。一方でスタッフがひと息入れるためのおしゃれなカフェテリアや、オリジナルの壁紙がスタイリッシュな会議室があったり、なにげない通路が深いグリーンだったり。研究施設でありながら随所にグッチらしさを感じるユニークな場所だ。同時に、伝統技術を後世につなげたいという思いから、独自のトレーニングを提供するGucci École de l’Amourも併設、2019年の創設以来800人以上が受講している。
「ゴージャスな螺旋階段はもちろん、すべての空間が美術館のように美しくブランドのこだわりが細部にまで宿っている。アートラボそのものがグッチとは何たるものかを語っていると実感しました。職人の方がまとっている作業着からキュート!」
橋本さんが目を留めたのは、現在ここで働く1000人以上のスタッフの、背中に赤く〝MAISON DE L’AMOUR〟、「愛のメゾン」と記されたそろいの白衣。着用した彼らの表情はとても誇りに満ちていた。
アートラボは、卓越した伝統の職人技と世界最先端のテクノロジーの見事な融合の地であり、それを支えるプロフェッショナルによりグッチがファッションにおける新たな歴史を刻み続けるためのイノベーションの中枢なのだ。
Model_Ai Hashimoto Photo_Yuji Ono Styling_Fabio Pravato Hair_Miki Masue Make-up_Tadatoshi Horikoshi Text_Kyoko Matsumoto