舞台! 観光! そしてファッション!江戸時代から 最先端であり続けてきた銀座の伝統を受け継ぎながら、 さらにその文化を盛り上げていく注目の施設が館内に集結。
舞台、観光、そしてファッション!「GINZA SIX ひねりの効いたカルチャー発信拠点」注目の施設が館内に集結

黒皮という鉄のパネルの床壁に、白木のカウンターが映えるインテリア。
©groovisions
ユニフォームはTEMBEAに特注したワークコート。機能ごとに色が異なる。
「観光案内所の観光地化」をテーマに、案内所に行くこと自体を楽しめる、ニュータイプの施設が誕生。併設のコンビニでは日本各地の逸品をセレクト、商品の半分がスーベニアに。人々が集い交流できるイベントも企画中だそう。肝心の観光案内だってユニーク。「銀座に寿司屋は300軒あるといわれますが、全部教えられても困りますよね。偏っていても、いいと思う情報をおすすめして旅をキュレーションします」とはコミュニケーションディレクターの坂口修一郎さん。銀座のコアなスポットが掲載された特製ガイドマップはぜひ入手を。場所は地下1階の観光バス乗降所前。配送、免税カウンター、外貨両替の機能はもちろんおさえてます。
江戸時代の銀座は、観世家や金春家といった能役者の屋敷があり、能舞台があるエンタメスポットだった。周囲には多くの能関係者が暮らし、江戸城に日参していたとか(現在のガス灯通りは元・観世通り。金春湯がある金春通りにも名残が)。そして時代の移り変わりとともに松濤に移っていた観世流の拠点「観世能楽堂」が、このたび地下3階にそっくり移築されることに。ファッションショーや演劇公演などいろんな使い方ができるよう、一部の柱は取り外しができるようになっている。
三代目・歌川広重が描いた[東京第弐名所銀座通煉瓦石之図](1874)にも楓、桜、松が!
銀座の植物といえば柳のイメージが強い。でも実際、明治初期の大火の後に最初に植えられたのは、楓、桜、松だったそう。銀座最大規模・約4000㎡の屋上庭園「GINZA SIX ガーデン」では当時の植物が植えられるほか、東京タワーやスカイツリーも眺められる。季節に合わせたイベントも計画中らしいけど、用がなくても行っちゃいそう。
デパートの1階といえば靴やバッグetc.の雑貨だけど、コンセプトストア「SIXIÈME GINZA」は一味…いや二味ちがう。マーチャンダイジングディレクター笠原安代さん、お店の見どころは? 「ライフスタイルのシーンごとの緊張度で〈DRESS UP〉〈DAILY TOWN〉〈COZY RELAX〉〈TRAVEL ACTIVE〉とコーナー別に展開しています。銀座って老舗から最新のものまである引き出しの多い街ですよね。大人の女性というのも、ベテラン女優みたいに経験とともに引き出しが増えて、役割を演じ分けられるようになることだと思うんです」。いいものをシェアすることを楽しむ〈GIFT〉、“今”を提案する〈PROMOTION〉コーナーもある。GINZA読者へのおすすめはジュエリー。「指先とか毛先とか、傷みやすい先端部分を大事にすると、美しく丁寧な印象を与えます」。豊かさってそういうところに表れるのかも。
CHARLOTTE CHESNAIS
バレンシアガ出身のシャルロット。体の一部までアートピースにしてしまうような洗練されたラインが特徴。右: リング ¥60,000、左: イヤカフ ¥47,000
VANRYCKE
デニムと合わせてデイリーにつけられるモダンさが魅力。最高級のゴールドやダイヤモンドを使ったファインジュエリー。右: ピアス ¥120,000、左: リング ¥304,000
MIZUKI
デザイナーはニューヨーク育ちの日本人。カリフォルニアのリゾート感とニューヨークの都会的センスが融合。右: リング ¥286,000、左: ブレスレット ¥190,000
SOPHIE BILLE BRAHE
ダイヤモンドとパールを主役に金細工の技術でハンドメイドした、ミニマムながら温かみのあるデザイン。右: ピアス ¥74,000、左: ピアス*右耳 ¥360,000
地下3階の備蓄倉庫には、有事に備えて3000人分の3日分の水と食料、そのほかにも簡易トイレ、ブランケット、エアマットがストックされている。
Photo: Kazuki Sato (sasaki office)
Text&Edit: Sayuri Kobayashi