2022年10月29日(土)まで、東京・表参道に、スイスの家具メーカー〈ヴィトラ〉と〈スクワット〉によるコラボレーションスペース「P」が出現。期間中は、フランスの建築家、ジャン・プルーヴェのチェアに実際に腰掛けたり、ワークスペースとしての利用もできる。そのほか、ワークショップや映像の上映も。
〈ヴィトラ〉と〈スクワット〉による公共空間。ジャン・プルーヴェの家具でリモートワークも叶う!?

ル・コルビュジエやピエール・ジャンヌレとともに20世紀の建築や工業デザインに大きな影響を与えたジャン・プルーヴェ。手がけていたのは小さなチェアからプレハブ小屋までさまざまだが、共通しているのは圧倒的な機能美が感じられること。人間工学に基づいた合理性とデザイン性を兼ね備えた作品には、今も変わらずため息が出るような魅力が感じられる。
そんなジャン・プルーヴェのアイテムを製造・販売している〈ヴィトラ〉と、設計・デザイン事務所「ダイケイ・ミルズ」が運営する〈スクワット〉がコラボレーション。期間限定の“公共空間”「P」がオープンした。
名前の由来は、Public(公共)、Place(場)、Practice(実践)、Prouvé(プルーヴェ)の頭文字。「シテ」「タブレ N°307」などのチェアやスツールが設置され、実際に使用することができる。ショッピング帰りに一休みしたり、備え付けのデスクで作業をしたり、2階の「twelvebooks」で購入したアートブックを読んだりと、過ごし方も自由だ。また、すでに完売しているが世界に100脚しかない限定製品「フォトゥイユ カングルー」のサンプルが展示されるのも、ジャン・プルーヴェのファンなら見逃せない。
さらに、チェア「スタンダード」の背座を組み換えることで、その構造を深く知ることができるワークショップや、建築家・美術史家の山名善之と構造家の横尾 真を招いたトークイベントも開催される。
建築や家具に興味がある人から、そうでない人まで。十人十色の楽しみ方をできる本イベント。この機会に訪れてみて。