抜群のスタイルに、天真爛漫なキャラクター。女性の憧れを体現したイットガール、森 星さんの写真集『HIKARI MORI』が6月25日にリリースされる。股下85cmの美ボディをクールに見せたかと思えば、飾り気のないオフショットのようなページも。外見内面ひっくるめて、彼女の“いま”が収められている。発売に先駆けて6月16日〜19日に〈BOOKMARC〉で開催された写真展の会場で、森さんにインタビュー。初の写真集に込めた、熱い想いとは。
森 星の“いま”をさらけ出す1st写真集発売

写真集は健康的な肉体美をさらけ出した「ON」、リラックスした姿を写した「OFF」の二部構成。「ON」ではフォトグラファー宮崎祐介が、森さんのクールな側面を切り取る。パーフェクトなボディで魅せながら、単なるキレイに終わらない。1枚1枚に“引っかかり”があるから、1ページずつじっと見入ってしまう。
「25歳になった時、自分の中のたくさんの変化を感じたんです。まず、ライフスタイルへの向き合い方。ずっとかわいいものやチープで遊び心のあるものが好きだったけど、25歳になるとより中身のあるものに惹かれるようになり、自分自身も深みのある女性になりたいというヴィジョンが沸いてきたんです。今思えば、それまではみんなの求めている森 星のイメージを壊さないように、かわいいものを好きでいなくちゃ!って思いもあったのかも。でも、仕事を通してインプットが増える中で、ライフスタイルをもっと豊かにしたいと思ったんです。そしてモデルという仕事に対するマインド。日々好きな洋服に囲まれて、きれいにメイクしてもらい、写真に収まる。楽しくて充実しているけれど、どこか自己満足のような気がしてしまい『これでいいのかな?』と思う瞬間が出てきました。もっと掘り下げたい、人を引き込むようなかっこいい写真を作り上げたい!という欲が出てきたんです。今まではどうやったら美しく見えるかを一番に考えてポーズをとっていたけれど、この写真集の撮影では、どうしたら“アクシデントのある写真”になるかを優先しました。25歳の年に私の中で起きた変化を、反映させた写真にできたかなと思っています」
一方「OFF」は、公私共に付き合いのあるフォトグラファーのTammy Volpe、ヘアメイクのNANAKOと箱根で撮影。そこで見せるのは、等身大の素顔。それらはキュートなのに、どこか物憂げだったりして。心の中を想像したくなる写真が並ぶ。
「TammyちゃんもNANAKOも、次はどんなライフステージをチョイスしていこうか、と考えている真っ最中だったんです。そして私も。そんな3人が集まったから、単なる撮影旅行ではなく、自分と向き合う貴重な時間になりました。私はこの写真集を作るにあたり、今までのカラーを塗り替えたいと思ったけれど、今まで応援してくれてきた人たちがそれを受け入れてくれるだろうか、という恐れもあったんです。でもTammyちゃんたちが『変化した星も見たいんじゃないかな』と言ってくれて、その言葉に勇気をもらいました。HIKARI MORIというカラーを作りたいから、今までとは違う自分を見せたい。自分らしさをキープしながら、ブラッシュアップしたいと、撮影を進めながらより強く思うようになりました」
ON、OFF通してページをめくると、彼女の様々な面が見え、キャラクターが立体的に浮かび上がってくる。
「自分の足りない部分、そして今までモデルをやってきてビルドアップしたものを確認させてくれる大切な一冊になりました。人はみんな、いくつかの側面を持っていますよね。私はハッピーでいることを求められることが多くて、その色が強くなってしまっている。もちろんそれも本当の私だけど、それだけじゃないのになっていう葛藤があって。違う私を見せる機会が少なかったんです。この写真集は、私のハッピーだけではないほうの面にもフォーカスしています。身にまとうもので自分を作るというよりは、今の自分の皮膚と肉体だけで見せられるものをカタチにしたかった。何も足さない、そのままの私。そして心の変化を、みなさんに見ていただけたら嬉しいです!」
『HIKARI MORI』
トランスワールドジャパン刊¥2,400
6月25日より全国書店にて販売。
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森 星
1992年4月生まれ。国内外の雑誌・広告・ファッションショーで活躍中。資生堂〈アネッサ〉のミューズを務める。