長い連休、みんな何しているんだろう?「いいお休みを過ごせたな」と思えるアイディアが知りたいな。素敵なモノやコトに精通したあの人の、休日の過ごし方をちょっと覗き見。
旅先で運命の一枚に出会えるかも?着物を買って、街に出よう。おすすめショップ2軒

着物。着たのは成人式以来、というGINZA読者の方も多いのでは?上京するためアルバイトに勤しむ勤労学生だった私は成人式に出なかったので、なんと7歳から(七五三!笑)着物を着る機会がなく大人になりました。
浴衣は花火大会や夏祭りなどで気軽に着られ、最近はファストファッションのお店でも安価なものを販売しているので、随分と身近に感じられることと思います。かくいう私も、浴衣はほぼ毎年着ています。しかし着物は、なかなか手が出ませんでした。それは着付けが難しいというイメージと色々と揃えるのが高い、という勝手な印象を抱いていたからです。でも、全くそんなことはないと気づいたのでぜひ多くの方にも着物の良さを伝えたく、今回紹介させて頂きます。
ものを揃えなくても着れる!
コーディネートの楽しさ!
長襦袢や草履、帯枕…着物の付属品を挙げるとたくさんあります。これを全部揃えなくてはいけないのか…うむ…なんて心配ご無用!着物は自由に着ていいんです。これに気づいたきっかけは、友人からの一言でした。草履がない、と言う私に「ショートブーツでいいじゃん!」と彼女が言ってくれたんです。そうか、と膝を打ちました。それからというものの、浴衣にもフェラガモのパンプスを合わせたり(上品な印象の靴が相性◎)しています。未だに下駄は持っていますが草履は持っていません。笑 帯枕がなくても、簡単な帯の結び方があることも、本を読み漁ってわかりました。他にも、バッグは普段使っているクラッチバッグやかごバッグなどで十分です。つまり、公の場に着ていく晴れ着とは違い、自由なコーディネートでいいということ。和の着物に、普段使っている洋の小物を合わせれば、敷居はグッと下がります。コーディネートは自由自在。これがまた楽しいのです。
着物って高い…ですよね?
声を大にして伝えたい。そんなことないんです!!どこで買うのか?そこがポイントなのですが、私が過去に購入したことのあるお店を勝手におすすめさせて頂きます。元々古いものが好きで、古着好きでもあるためアンティークの着物にはずっと興味がありました。でも私も高いと思っていて、ずっと欲しいという気持ちから遠のいていました。そんな時に出合ったお店がこちらです。
「リサイクル着物福服 浅草店」住所: 東京都台東区浅草1-33-3 タケイシビル3階
Tel: 03-5826-1544
ここも先に登場している友人から教えてもらいました。昔の着物や浴衣、帯の種類がとにかく多く、夏の時期にセールをやっているのですが破格で買えるのです。私は昨年の夏、2,000円や500円(まさかのワンコイン!)の浴衣や1,000円の帯などをゲットしました。洋服を買うよりも安く、初めて行った時は本当に驚きましたね。
「古知野屋(こちのや)」住所: 長野県松本市大手2丁目3-24
Tel: 0263-39-11137
旅先の松本でふらっと入ったお店で出合ってしまったんです、素敵な着物に!確か6,000円くらいで購入したと思います。こちらは着物屋さんではなく、骨董品を中心にアンティーク着物を扱うお店です。6,000円という安価な価格のものばかりではありませんが、溜息ものの美しいアンティーク着物と帯に出合えます。昔のA.P.C.のバッグなんかもありました。お店の佇まいにもうっとり。
他にも、京都の京都御所の近くにあるなんてことのない街のリサイクルショップで200円の帯締めを見つけたり、地方の古着屋さんにさりげなくある着物コーナーなどにも常に目を光らせています。どこで出合えるのかわからないので旅先でも気が抜けません。
ということで、せっかくの新年に着物を着る。ぜひトライしてみてほしいです!
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高山かおり
独断と偏見で選ぶ国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストア「Magazine isn’t dead. 」主宰。本業は、東京と甲府の2拠点で活動する編集アシスタント。北海道生まれ。セレクトショップ「aquagirl」で5年間販売員として勤務後、都内書店へ転職し6年間雑誌担当を務める。4歳からの雑誌好きで、国内外の雑誌やZINEなどのあらゆる紙ものをディグるのがライフワーク。旅好きでもあり、国内の地方都市には北から南まで攻めまくり、膨大なおすすめ場所リストを保有。