古い平屋をモダンに住みこなす
佐々木恭子
帽子デザイナー
築50年の平屋に、佐々木恭子さんが暮らし始めたのは、昨シーズンの冬。100㎡の広さと出窓のある洋間に惹かれて引っ越したものの、マンション生活が長かったため、古い家の住み心地に最初は戸惑った。「あまりの寒さに、電気ストーブを抱えながら家の中を歩いていました(笑)」
1年が過ぎた今、ようやく住みこなせるようになったと話す。日本家屋に茶色の家具ばかりでは「いかにもおばあちゃんの家」になってしまうから、ところどころに黒い家具を配置して、モダンな雰囲気にまとめている。
「平屋でいちばん気に入っているのは、外が近いことです。家の中にいても、雨風の様子を感じられるのが気持ちいい。中庭にデッキを張ってからは、しょっちゅう庭でごはんを食べています。仕事で家にこもっていても、ちょっと外に出るだけで気分転換になるんですよね。せっかくだからもっと緑いっぱいにしたくて、地面にグランドカバーを植えたり、玄関まわりにも植物を置きたいなどと想像するのが、目下の楽しみです」