モロッカングラスから竹定規まで、手に取り使いたくなる、自然由来のアイテムが所狭しと並ぶ。「ベイリーズ・ホーム」でそろわない日用品はない!
ここでそろわない日用品はない!イングランド西部ヘレフォードシャーの巨大“百貨店”「ベイリーズ・ホーム」って?
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ロンドンから西方へ、電車とバスを乗りつぐこと約4時間。イングランドとウェールズの境、ヘレフォードシャーにあるロス・オン・ワイは、人口約1万1000人の小さな村だ。広大な畑に囲まれた緩やかな斜面を登っていくと、突如として姿を現す巨大な建物が、マーク&サリー・ベイリー夫妻が営む「ベイリーズ・ホーム」。総床面積約1000㎡の広大な店内は暮らしにまつわる多種多様な品々であふれんばかり。
出迎えてくれたマークさんは「全部で3万点以上はあるのかな」と指折り数えながら教えてくれた。そして、「必要とされるすべてがそろう、日用品のデパートメントストアを目指しているんです」とにこり。
もともとは木工とインテリアデザインに携わっていた2人が、この場所にショップを開いたのは2005年。ヨーロッパ、アジア、アフリカなど、多くの国や地域を旅してきた夫妻の元には、世界中から選りすぐりのアイテムが集まる。
「時間という試練に耐えうる、素朴で信頼のおけるものしか置きません」とサリーさん。「それから木や金属など、壊れても直して使える素材であることも大事ですね」と続ける。リペアのできないプラスチック製品は扱わず、きちんと修理されたヴィンテージ品は積極的に扱う。
元は納屋だった建物を店舗に。こちらを見つけた当初は廃墟のごとくボロボロだったとか。「床はイスラエル鉄道の客車の床を持ってきてそのまま再利用。何かを塗ったり研磨したりすることはありません。板なども後からペイントされているのに気づいたら剝がしてしまうほど。そのもの本来の状態が好きなのです」ときっぱり。最近、裏門を新築するなど、現在も夫妻で手を加え続けている。
「これまでたくさんの品々に触れてきましたが、まだまだ日用品への興味は尽きないですね」と声をそろえる。日本からも訪れる価値あり!