服を収納するだけじゃない!?扉を開けると、そこに広がるのは未知のクローゼット。自由に想像してほしいという無茶振りにお笑い芸人のみなさんが応えてくれました。
バイク川崎バイクの“妄想クローゼット”
「こんな衣装空間あったらいいな」を語ってもらいました
まるで自宅のカウンセラー?
心が読める不思議な商品で
選ぶ煩わしさともオサラバ!
クローゼットの語源には“閉じ込める”という意味があるらしいですよ。本来は個人的な隠しごとがあるときに使われていた言葉のようで。そこから思いついたのが、人の心の内を表す「こころーゼット」。さて「世にも奇妙な物語」的な不思議な世界へとあなたを誘いましょうか。
こころーゼットは所有者の精神状態によって、扉の重さとピックアップされる服が変化する、数年前に開発された人気商品。基本的に、ドアを開けると中にはふたつのコーディネートが。こころーゼットおすすめの服と自分の着たい服が並びます。推薦料理と客の好きな料理を両方提供してくれる優秀なシェフみたいなものです。
遊園地へ遊びに行く日の持ち主は〝陽〟の状態。足どりに比例してドアも軽々とオープンし、一張羅や動きやすい服でお出かけできます。仕事が始まる月曜日は扉も重い。服を選ぶのさえ嫌だとやっとの思いでドアを開けると「明るい色の服で気分を上げなよ」と一択のみを出してくれる優しさも。まるでカウンセラーですね。
一目で心情が知られてしまうこのクローゼットの中身。他人に見せたくないはずなのですが、その写真がSNSのいいね!を稼ぐ道具として扱われているとか。清廉潔白に生きている時は、中の服も真っ白になりがちなのでバズりやすい。しかし、その醜い承認欲求がこころーゼットにバレると、だんだんと服が黒へと変化していきます。そのネガティブさを赤裸々にSNSへ曝け出してフォロワーからの応援を獲得し、白へと変わる様子が話題になったこともあるそう。ただ今では、誰もがこのクローゼットの扱い方がわかってきて、身につけている服でその人の心の内が見抜けるようになってしまったとか…。
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バイク川崎バイク
ばいく・かわさき・ばいく>> 今年で芸歴20周年。元美容師という経歴も。衣装のロンTにプリントされているのはハーレーのバイク。
Illustration_Natsumi Kachi Text_Fumika Ogura