グローカルなフィルムとは?
グローバルとローカルを掛け合わせた造語「グローカル」は今映画界で欠かせないキーワードのひとつ、とLA在住のライター平井伊都子さんは指摘する。
「非英語圏の『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞で作品賞を獲って以降、ローカルに向けた映画が世界市場で強い個性となり、ヒットする流れは続いています。宮﨑駿監督の待機作は国際映画祭の出品やアメリカでの配給が早くも期待され、また、久しぶりに日本を舞台にした是枝監督の最新作を今か今かと待っている海外勢も。Netflixオリジナルの韓国映画『キル・ボクスン』が、今年のベルリン国際映画祭で招待上映されたのも、まさにグローカルです」