10月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新刊をご紹介。
🎨CULTURE
SFの味わいがある6つの短編を収録 相川英輔『黄金蝶を追って』
10月のG’s BOOK REVIEW
『黄金蝶を追って』
相川英輔

絵を通じて友情を育んだ少年2人の人生を、不思議な鉛筆を介在させてたどった表題作、コンビニ店長の男性とAIシステムが心を通わせる「星は沈まない」、オリンピックを目指す大学生が奇妙な時間の出現を経験する「日曜日の翌日はいつも」など、SFの味わいがある6つの短編を収録した作品集。念願のマンションを買った女性と前の住人がユニークな形で遭遇する心温まるホラー 「ハミングバード」は、英訳され高い評価を受けている。
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Recommender_北村浩子
今月心に残った文章。《どうしていまになっても 曇ったガラスに指を這わせると 興奮するのだろう?/つかの間の落書きが 禁断の書のように思えるから?》(『思い出すこと』より)