「the brilliant green」のVo.川瀬智子によるソロプロジェクトTommy february6。平成を代表する歌姫について彼女を敬愛する令和のDIVAゆっきゅんが語る。
ゆっきゅんに聞く、Tommy february6リバイバルのワケ

私のTommy february6(以下、トミー)原体験はスペースシャワーTVで観たミュージックビデオ。「je t’aime★je t’aime」という曲でキキララとコラボをしたパラパラマンガ風の映像は可愛いがいきすぎていて衝撃を受けました。それ以降、釘付けで追っていますが彼女のすごさは世界観が最重要だということ。時にはアーティスト自身の存在感より概念を描くことを大事にしています。セカンドアルバム『Tommy airline』は私がお年玉ではじめて買った作品ですが、トミーの写真はほとんどなくて、特典に航空券とかパスポートをモチーフにした、ブックレットやおまけが付いた凝った作りだった。彼女が自分自身よりも大事にしたものとは、端的に言えば”ティーンの懐かしいときめきや憧れ”。ピカチュウ、ブライス、パワーパフガールズなどのキャラクター、甘いお菓子、チアガール、不思議の国のアリス、テニスコート、エアラインなどのモチーフ……箱庭のように自分が愛する概念を閉じ込めた世界は宝箱のようにキラキラと輝き、私をはじめ多くのファンの胸に突き刺さりました。日本でも、「バンドじゃないもん!」のななせぐみさん、ラブリーサマーちゃんなどがトミーファンを公言されています。最近だと、ドージャ・キャットがトミーのMVをいきなりポストしたり、TWICEのナヨンが縁ありメガネをかけたトミー風ファッションで登場したりと海外から届く話題もあり、「再熱」と言われる所以かと思います。
Photo_Hikari Koki Text_Kana Umehara